ニューヨークの声が、ロサンゼルスに恋をした。
Frank SinatraとQuincy Jonesが、1984年に再びスタジオで組んだ『L.A. Is My Lady』。タイトル曲は、都市を一人の女性のように呼びかける新しい看板だ。古いスタンダードを守るだけでなく、その時代のポップの入口にも自分の顔を置く。晩年のSinatraの、そんな身振りを楽しめる。
- 発売年
- 1984年
- 国・活動圏
- アメリカ
- 参照盤の発売国
- アメリカ
- ジャンルの手がかり
- ヴォーカル・ジャズ / アーバン・ポップ
- 参照したレコード
- L.A. Is My Lady — Qwest / LP
- 制作・録音年
- 未確認
アルバム全体の参加者を、本曲の個別演奏者と断定しない。
二十年を隔てた制作の再会
公式資料は、1964年のCount Basieとの『It Might as Well Be Swing』以来となるQuincyとのスタジオ・アルバムを強調する。指揮とプロデュースを担うQuincyの周囲には、George Benson、Lionel Hampton、Bob Jamesらが集まった。これらはアルバム全体の参加者だが、ジャズの世代と現代の制作を同じ場へ呼ぶ、企画の意図がよく見える。 [1] [2]
MTVの中へ歩いてゆく
タイトル曲の映像にはNancy SinatraやDean Martinだけでなく、Donna Summer、Eddie Van Halen、David Lee Rothらも登場した。公式発表によればMTVやVH1でも放送されたという。歌の主人公が都市を讃えるだけでなく、その都市のスターたちが歌手を取り囲む。ビッグバンド時代の象徴が、映像中心の音楽文化へ移る接点になっている。 [1]
声と時代の、ちょうどよい距離
まず伴奏の装飾を追い、次に歌の一文が終わるまで耳を声から離さずに聴いてみたい。音の服装が新しくなった時、歌手の言葉の運びはどこまで変わるのか。それがこの曲を楽しむ問いになる。同じ盤の古いスタンダードへ戻れば、題材の新旧と歌手の個性は別の軸だとわかる。都市へのラヴ・ソングを、制作年代のスナップ写真としても眺めてみよう。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Frank Sinatra公式 — 40周年発表 ↗
1984年原盤、Quincy制作、アルバム参加者、タイトル曲映像。
- NEA — Quincy Jones ↗
1964年および1984年のSinatraとの制作史。
- The Second Disc — L.A. Is My Lady ↗
Qwest原盤、撮影された制作、チャート。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。