一日の録音の前に、何か月もの集まりがあった。
Mike Selesiaの「Mr. P.C.」は、自主制作盤「Flavor」の一曲目。レコードを残すためだけに集まった大物たちのセッションではない。何度も顔を合わせた地域の演奏家が、一日の録音に辿り着いた。曲が生まれる土壌まで知りたくなる一枚だ。
- 発売年
- 1976年
- 国・活動圏
- アメリカ / カリフォルニア州フレズノ
- 参照盤の発売国
- アメリカ
- ジャンルの手がかり
- スピリチュアル・ジャズ / 自主制作
- 参照したレコード
- Flavor — Mike Selesia / self-released
- 制作・録音年
- 未確認
1976年原盤と2019年Mad About Records再発を区別。プレス数300枚説は発売元自身が噂とするため断定しない。
フレズノから出た、小さな流通の盤
再発元Mad About Recordsは、本作がカリフォルニアのフレズノで作られ、演奏会や地元の店で売られたと説明する。原盤は1976年。Selesiaはサックス、フルートを演奏し、制作とライナーも担当した。大手レーベルを通らない録音が後に遠くへ届くとき、土地の小さな営みも一緒に聞こえてくる。 [1] [2]
九か月のバンド、週二回のワークショップ
発売元は活動を約九か月、録音を一日とする。一方、転載されたSelesia本人の文章は、週二回のワークショップを長く続けた成果としてアルバムを語る。たった一日の録音という話だけでは、その準備の時間が消えてしまう。即興を残すにも、集まって実験する生活が必要だったことを、この二つの記録は教える。 [1]
最初の曲だけで、全体を決めない
「Mr. P.C.」から始めたら、アルバムの後半まで足を延ばしてみたい。「Eastern Raga」「Castle Spook」と題した作品も並ぶ。演奏の規則を守ることと、規則を広げることが同じ一枚に共存するのか、曲のつなぎ目で確かめよう。Berndt Egerbladhの「The Beatmaker」へ続ければ、別の土地の小編成が作る音楽のまとまりも楽しめる。 [1]
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Mad About Records — Flavor ↗
再発元の制作史、奏者表、Selesia本人の原盤ライナー転載。
- Discogs — Flavor master ↗
1976年の米国自主制作盤と各版。
- Bandcamp Daily — Best Reissues of 2019 ↗
再発による本作の再評価と曲の位置づけ。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。