さよならの名曲を、マニラの歌姫が手放さない。
クー・レデスマが1981年の『Kuh’s Magic』で歌った「Never Can Say Goodbye」。米ソウルの有名曲が、フィリピンのポップ・アルバムの中で新しい隣人を得る。
- 発売年
- 1981年
- 国・活動圏
- フィリピン
- 参照盤の発売国
- フィリピン
- ジャンルの手がかり
- ポップ / ソウル
- 参照したレコード
- Kuh’s Magic(Blackgold, BA/KBA 5062)
- 制作・録音年
- 未確認
一部Vicor配信データの作者Isaac Hayesは採用せず、原曲のClifton Davisを照合。
フィリピン盤の中に並ぶ意外な顔ぶれ
アルバムは「Your Song」で始まり、カーペンターズで知られる「I Won’t Last a Day Without You」、映画『Fame』の「Out Here on My Own」、さらにはレッド・ツェッペリンの「Whole Lotta Love」までを含む。「Never Can Say Goodbye」は9曲目。ジャズやソウルという一語で揃えるより、歌手の声がどれだけ広い曲の範囲を引き受けられるかを示す作品として読む方が面白い。Blackgoldの1981年盤はカセットの現物資料にも残る。 [1] [2]
歌の作者と、歌を広めた人
本曲の作者はClifton Davis。1971年のジャクソン5の録音を経て、グロリア・ゲイナーもディスコ時代のヒットにした。レデスマの一部配信データにはIsaac Hayesと作者欄を混同する例があるが、原曲の権利者提供クレジットはClifton Davisを示す。さまざまな歌手に引き継がれた有名曲ほど、歌った人と書いた人がずれやすい。その背景を押さえてから聴けば、フィリピンの一歌手が長いカヴァーの列へ加わる意味が見えてくる。 [3] [4]
別れられない一節の形を比べる
ジャクソン5やグロリアの版を頭に置いて、同じ題名の一節へ戻るたびにレデスマがどう言葉を整えるかを追ってみたい。原曲の年やヒット順位を思い出すより、フレーズの語尾、息を吸う間、伴奏から声が離れる瞬間に注目する。アルバムの前後に戻れば、舞台や映画の歌とソウル曲が同じ声で繋がる楽しさもある。一曲の有名さに頼るだけでなく、レデスマという歌手のレパートリーとして聴くための入口だ。 [1]
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
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出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- AllMusic:Kuh’s Magic ↗
1981年Blackgold 5062、全曲目、9曲目の本曲。
- Philippine Cassette Archive:現物 ↗
1981年Blackgoldカセットのジャケットとタイトル。
- Motown/Apple Music:Jackson 5原曲クレジット ↗
Clifton Davis作、Hal Davis制作を照合。
- Mike Curb公式書籍:Gloria Gaynor ↗
原曲作者、1974年Gaynor盤と制作、Jackson5原録音。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。