短い愛の歌に、コーラスの居場所をつくる。
ビートルズの「I Will」を、Heaven Bound with Tony Scottiが取り上げた録音。大きなロックの物語より、短いメロディーをどう歌い継ぐかに耳を寄せたい。1971年のシングルでは、ヒットした「Five Hundred Miles」の裏側に置かれていた。
- 発売年
- 1971年
- 国・活動圏
- アメリカ
- 参照盤の発売国
- アメリカ
- ジャンルの手がかり
- Soft Rock / Vocal Pop
- 参照したレコード
- Five Hundred Miles / I Will / MGM K 14314
- 制作・録音年
- 未確認
1972年アルバムではなく1971年シングルを採用。名義Heaven Bound with Tony Scotti。
裏面にも、別の入口がある
MGM K 14314の二面は「Five Hundred Miles」と「I Will」。1971年11月のCash Boxが同時代にこの組み合わせを紹介し、ディスコグラフィーも同年の発売を記録している。表面がフォークの有名曲なら、裏面はLennon–McCartneyの作品。よく知られた歌を異なる方向から選び、一つのグループの声で結び直したシングルとして聴ける。 [1] [2]
Tony Scottiだけのレコードではない
翌年のアルバムは『Heaven Bound with Tony Scotti』という名義で、この曲を収録。録音資料にはTommy Oliverの制作クレジットがある。Scottiの名前が大きくても、見出しの前半にあるHeaven Boundを忘れたくない。ソロ歌手のカバー集としてではなく、声を組み合わせるポップ・プロジェクトの一曲として捉えると、聴く焦点も変わってくる。 [3] [4]
原曲との距離を測る
まずビートルズ版の簡潔さを思い出し、この版では主旋律の周囲へ何が加わるかを追ってみよう。ひとつの声が中心を保つ場面と、ほかの声が歌を支える場面、その境目が聴きどころになる。長い歌ではないからこそ、同じフレーズを二度聴いても退屈しない。MIXから拾い上げた後は、シングルの表裏を続けて、選曲の温度も確かめたい。 [2] [3]
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Cash Box 1971年11月27日号 ↗
Five Hundred Milesの裏面I Willを紹介
- 45cat:ビートルズ作品の録音一覧 ↗
1971年11月、MGM K 14314
- musicbase:アルバムの曲別クレジット ↗
I Willの作者と1972年アルバム
- LesCharts:Tommy Oliver作品 ↗
本録音のプロデューサー
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。