車椅子の名刑事が、スペイン語で歌いだす。
テレビの刑事ドラマが、ここでは歌の主人公になる。Los Mismosの「Jefe Ironside」は、Quincy Jonesの音楽で知られる『鬼警部アイアンサイド』を、スペインのポップ・グループが自分たちのレパートリーへ迎えた一曲だ。
- 発売年
- 1972年
- 国・活動圏
- スペイン
- 参照盤の発売国
- スペイン
- ジャンルの手がかり
- Spanish Pop / TV Theme
- 参照したレコード
- Jefe Ironside / Belter 08-130
- 制作・録音年
- 未確認
原題Jefe Ironside。英語版が実際に制作されたとは断言しない。
歌になると、刑事が近くなる
スペイン音楽資料サイトLa Fonotecaは、車椅子の刑事を取り上げ、警察のサイレンまで使った作品としてこの録音を紹介している。テーマ曲の旋律をそのまま楽しむだけでなく、映像の人物を言葉で描くのが、この版の面白さ。歌が加わることで、タイトル・バックの緊張感は、人々が口にできるポップスの物語へ移っていく。 [1]
Quincy Jonesの耳にも届いた
1972年10月28日付Record Worldのスペイン欄には、この録音を聴いたJonesが、Los Mismosと英語版を録音したがっていると報じられている。実現したという記録としては扱えないが、少なくとも当時、作曲者側の関心を引くアレンジとして話題になった証言だ。カバーが原曲へ一方的に敬意を払うだけでなく、送り主へ戻っていく瞬間が見える。 [3]
陽気なグループの別の顔
歌手Helena Bianco側の公式ディスコグラフィーも、このシングルを1972年作品として掲載する。再発元のBelter録音集には、「Sugar」「Clapping」などの国際的な楽曲と並んで収録。明るいヒット曲を重ねたグループの中に、こんなテレビ音楽の翻案もある。サイレン、歌、主題の受け渡しを追い、MIXの中で急にドラマが始まる感覚を楽しみたい。 [2] [4]
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- La Fonoteca:1972年アルバム解説 ↗
ドラマの人物、サイレン、収録曲
- Helena Bianco公式ディスコグラフィー ↗
1972年Belterシングル
- Record World 1972年10月28日号 ↗
Jonesが英語版録音を望んだという同時代報道
- Ramalama公式再発 ↗
Belter時代の選曲とHelena Bianco
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。