パリの珈琲色に、アマゾンの記憶が混ざる。
Serge Gainsbourgの「Couleur café」を、Nazaré Pereiraが自分のレパートリーへ運ぶ。1992年、フランスのAscotから出たシングルで、同年の『Thaina-Kan』にも収録された。ブラジルから来た歌手がフランスの歌を歌う時、異国趣味の向きは一方向ではなくなる。
- 発売年
- 1992年
- 国・活動圏
- ブラジル(フランス活動)
- 参照盤の発売国
- フランス
- ジャンルの手がかり
- フレンチ・ポップ / ブラジリアン・ポップ
- 参照したレコード
- Couleur café / Naná Bonita — Ascot / 27130-7 / 7インチ
- 制作・録音年
- 未確認
Nazaré Pereira / Couleur caféへアクセント修正推奨。
故郷を持ったまま、別の言語へ
Pereiraは自身のプロフィールで、アマゾン北部Xapuriに生まれ、森の鳥や雨、風の記憶が音楽や言葉の源になっていると語る。これは本曲の録音意図を説明した発言ではないが、歌い手の表現の根を知る手がかりだ。フランス語の曲を歌うことも、故郷を脱ぎ捨てることと同じではない。一つの声に複数の土地が同居する。 [1]
Gainsbourgと自作が並ぶ盤
IMMuBによるシングル資料では、A面がGainsbourgの本曲、B面がPereira自身の「Naná Bonita」。アルバム『Thaina-Kan』にも彼女の自作や共同作が多く並ぶ。名の知れたフランス曲は、その豊かな作家活動へ入る入口になる。借りてきた歌を主役にしつつ、その裏には自分の歌も置く。七インチ一枚が、二つの出自を紹介する名刺のようだ。 [2] [3]
言葉の肌触りを聴く
まずは歌詞の意味をすべて追おうとせず、タイトルの短い言葉がどんな表情で反復されるかを聴いてみよう。次にGainsbourg版へ戻れば、同じフランス語でも子音や母音の置き方、声の重さの違いが楽しめる。さらにPereiraの自作へ移ると、借りた曲と自分の曲をつなぐものが見えてくる。国名で音を分ける前に、一人の歌手が作る往復の道を歩きたい。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
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出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Nazaré Pereira — 本人プロフィール ↗
本人によるXapuri出身、故郷の自然と表現の関係。
- IMMuB — Couleur Caféシングル ↗
1992年Ascot27130-7、作者とB面。
- IMMuB — Thaina-Kan ↗
1992年アルバムと作家クレジット。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。