恋の話を、金属の余韻で。
Dany Dorizの「L’amour est une drôle de chose」は、題名なら「愛はおかしなもの」。その言葉を歌手ではなくヴィブラフォン奏者の盤で見つけるのが楽しい。パリのジャズを支えた演奏家が、大きな編成と向き合った時期の作品だ。
- 発売年
- 1969年
- 国・活動圏
- フランス
- 参照盤の発売国
- フランス
- ジャンルの手がかり
- ヴィブラフォン・ジャズ / フレンチ・ボサ
- 参照したレコード
- Son vibraphone et sa grande formation — Homère
- 制作・録音年
- 1969年
1969年は復刻元が示す原アルバム年・録音年。厳密な原盤発売月は未確認。
1969年の楽団を、日本で再発する
復刻元のProduction Dessinéeは、このアルバムを1969年録音の作品として紹介する。2011年の日本盤CDはPDCD053。後年の7インチ再発も同じアルバムから選ばれた二曲で、本曲はその両面曲とは区別される。原盤と新しい選曲の動きを合わせて追うと、一枚のアルバムが長い時間をかけて聴かれてきた様子がわかる。 [1] [2]
音の中心にあるのは、鍵盤ではなく金属板
Dorizは若い頃にヴィブラフォンへ進み、ジャズクラブCaveau de la Huchetteの活動でも知られる。復刻盤の曲目では本曲が第八曲に置かれ、作者はV. Laitinenと記される。奏者自身の名前だけで全曲を自作だと考えず、借りた旋律を自分の楽器へ迎える仕事にも注目したい。楽団の大きさと一音の余韻が、別々の時間を持てる編成だ。 [1] [3]
鳴った後の時間まで聴く
旋律の始まりだけでなく、音が消えるところを追ってみよう。次の音が来るまで余韻が残るのか、伴奏に隠れるのかで、同じフレーズの印象も変わる。Monica Zetterlundの「Konstigt」へ続けるなら、声の呼吸と楽器の残響を比べる寄り道に。題名の恋を物語として想像しながら、言葉のない演奏がどれだけ表情を運ぶかを楽しみたい。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
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ほかの収録先
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Production Dessinée — 復刻CD ↗
1969年録音と2011年再発、曲目。
- Production Dessinée — PDSP027 ↗
原アルバムと2020年選曲再発の関係。
- Discogs — アルバム曲別クレジット ↗
本曲の収録とV.Laitinen表記。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。