あの名曲を、本人の前でも自分たちの曲にする。
「That’s Life」といえばFrank Sinatra。その曲をThe Peddlersが自分たちの録音にした背景には、Sinatraとのクラブでの出会いがある。名歌手への敬意と、そっくりには演奏しない気概。その両方が同居する、英国トリオの一曲だ。
- 発売年
- 1969年
- 国・活動圏
- イギリス
- 参照盤の発売国
- イギリス
- ジャンルの手がかり
- オルガン・ジャズ / ソウル / ポップ
- 参照したレコード
- That’s Life / Wasting My Time — CBS / 4045
- 制作・録音年
- 未確認
1969年は本シングルの発売年。Sinatraとの会話はRoy Phillipsの回想として紹介。
本人のディスコグラフィーに残る一枚
鍵盤奏者Roy Phillipsの公式盤歴は、「That’s Life / Wasting My Time」を1969年に記録する。グループのディスコグラフィーでもCBS 4045として確認できる。同年の「Birth」やアルバム「Birthday」の陰に埋めず、シングル単位で捉えたい録音だ。後年CDのボーナス曲として見つかっても、もとは裏面まで備えた独立した一枚だった。 [1] [2]
Pickwick Clubで、Sinatraが座った椅子
AudioCultureの取材でPhillipsは、ロンドンのPickwick ClubでSinatraがオルガンの席に座り、一緒に「That’s Life」を演奏したと回想する。後にPeddlers版を録音すると、原曲と違う仕上がりにSinatraは不満を漏らしたという。あくまでPhillipsの証言だが、カバーとは忠実な再現だけではないことを伝える、忘れがたい逸話だ。 [3]
大編成の記憶を、三人の動きへ
よく知る歌でも、伴奏の人数や中心楽器が変われば、言葉を置く余白が変わる。声を追ったあと、鍵盤と低音とドラムが、歌の切れ目で何を引き受けるかを待ってみよう。Peddlersの「Irresistible You」へ戻れば、既存のポップ曲を自分たちのグルーヴにする仕事を続けて聴ける。誰の曲かを知ることと、誰の演奏かがわかることを、両方楽しめるカバーだ。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
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出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Roy Phillips公式 — A Discography ↗
1969年シングルと裏面。
- The Peddlers — Discography ↗
CBS4045と1969年。
- AudioCulture — Roy Phillips ↗
本人取材。Pickwick ClubとSinatra、本曲をめぐる回想。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。