橋を渡るより、少しゆっくり歌おう。
Blossom Dearieの「Feeling Groovy」は、Paul Simonの「59th Street Bridge Song」。短い愛称だけでは見えにくい曲の住所を、長い正式題が教えてくれる。ニューヨークを思わせる題名が、ロンドンのFontana時代の一枚として届くのも愉快だ。
- 発売年
- 1968年
- 国・活動圏
- アメリカ / イギリスでの活動
- 参照盤の発売国
- イギリス
- ジャンルの手がかり
- ヴォーカル・ジャズ / ポップ
- 参照したレコード
- Hey John / 59th Street Bridge Song (Feelin’ Groovy) — Fontana / TF 986
- 制作・録音年
- 未確認
1968年は既発シングルの発売年。2023年発掘の同名曲とは区別し、MIX使用テイクの尺は未照合。
アルバムの外にあったB面
イギリス盤Fontana TF 986は1968年12月発売として盤目録に登録され、A面「Hey John」の裏に本曲が置かれる。作者欄はSimon。後年の包括的なFontana録音集でも、この演奏はシングルB面として整理されている。アルバムだけを追っていた耳が、その外側の小さな7インチへ寄り道して出会える歌だ。 [1] [2]
発掘された別テイクと混ぜない
Universalの2023年の紹介は、1966〜70年にロンドンで残した未発表音源がニューヨークの自宅で見つかったことを伝え、その中にも同じ曲名を挙げる。六枚組では既発B面と未発表セッションが別々に収録される。同じ歌手と曲名でも、一つの録音とは限らない。MIXの時代から流通した1968年版と、後の発掘音源は分けておきたい。 [2] [3]
忙しい耳を、一曲ぶん休ませる
ゆっくりした気持ちになることと、拍が止まることは違う。歌声がどこで言葉を置き、伴奏がその間をどう進めるかを聴いてみよう。声量を上げずに気分を伝える技を探すなら、同じBlossomの「Lazy, Crazy Days of Summer」もよい寄り道になる。二曲とも明るい題名だが、その明るさを同じものと決めず、一つずつ距離を測って楽しみたい。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- 45cat — Hey John / 59th Street Bridge Song ↗
1968年12月、英国Fontana TF986、Paul Simon作者表記。
- uDiscover Music — Discover Who I Am ↗
既発シングルB面と未発表セッションを分けた公式曲目。
- Universal Music Japan — Lost and Found London Sessions ↗
未発表音源の発見場所、ロンドン時代と2023年の発掘盤。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。