王様は、踊るのに許可を求めない。
Jorge BenとGilberto Gil。二つの名前が作者欄で並ぶ「Rei do Maracatu」を、Cyro Aguiarが歌う。Jorge Ben自身のレコードを追うだけでは届かない歌がある。託された歌い手を訪ねることが、作者の知らなかった一面を開く。
- 発売年
- 1969年
- 国・活動圏
- ブラジル
- 参照盤の発売国
- ブラジル
- ジャンルの手がかり
- サンバ・ロック / サンバランソ
- 参照したレコード
- Anticonvencional — Continental / LP
- 制作・録音年
- 未確認
1969年は同時代資料で確認した発売年。2001年の編集盤の年と区別。録音日は未確認。
1969年の雑誌が伝える新譜
ブラジル国立図書館が公開する1969年の雑誌記事は、Cyroの新作LP「Anticonvencional」と、そこから切り出されたシングル「Rei do Maracatu」を紹介している。同時代の記事に作者Jorge BenとGilberto Gilの名があるのが頼もしい。後年の配信年をさかのぼり、発売当時の言葉から迎えられる一曲だ。 [1]
Jorge Benが歌わなかったJorge Ben作品
再発レーベルMr Bongoは、Jorge Ben作品を他の歌手が取り上げた編集盤「Tudo Ben」に本曲を選び、Ben自身が歌わなかった作品の例としても挙げている。有名な作者の代表録音を探すばかりでは、ここに届かない。歌を託された側から作者を知るという、カバー探訪の面白さがある。 [2] [3]
タイトルを体の動きへ戻す
曲名のmaracatuだけで演奏全体を民俗音楽の見本として聴く必要はない。まず歌の呼びかけがどこで繰り返され、伴奏がそれをどう支えるかを追ってみたい。「Taj Mahal」へ進めば、同じJorge Benの作品が別の国の歌手へ渡った姿にも出会える。曲の作者を道しるべにすると、地図より自由な旅になる。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- ブラジル国立図書館 — 1969年の音楽誌 ↗
新作Anticonvencional、同曲のシングル化と作者を記した同時代資料。
- Mr Bongo — Tudo Ben: Jorge Ben Covered ↗
レーベルによる選曲趣旨。Jorge Ben自身が歌わなかった曲として紹介。
- IMMuB — Vitrola Digital: Cyro Aguiar ↗
再編集盤2001年と作者Jorge Ben Jor/Gilberto Gilの照合。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。