バイーアへの郷愁は、国境で止まらない。
パリ生まれの多言語歌手Caterina Valenteが、Edmundo Rosの楽団とブラジルの歌を取り上げる。曲はDorival Caymmiの「Saudades da Bahia」。歌の故郷と、歌っている人の故郷が同じでなくても、レコードは豊かになる。
- 発売年
- 1960年
- 国・活動圏
- ヨーロッパ / イギリスの楽団との共演
- 参照盤の発売国
- ドイツ / アメリカほか
- ジャンルの手がかり
- ラテン / サンバ / ヴォーカル
- 参照したレコード
- Saudades da Bahia — Caterina Valente with Edmundo Ros and His Orchestra
- 制作・録音年
- 未確認
1960年はValenteとRosの参照録音の発売年。MIXの「Baion」表記との版の一致は未照合。
1960年のラテン・レコードから
ValenteとRosによる同曲は、1960年のドイツ盤シングルと、同年のLondon盤「Fire & Frenzy」に確認できる。後年の編集盤の日付ではなく、この早い盤を年代の入口にした。曲の題名にBahiaがあっても、歌手の出身や録音地を示すものではない。 [1] [2]
誰の歌でも歌える、では片付かない
Valenteはイタリア人の両親のもとパリに生まれ、複数の言語で活動した歌手・ギタリスト。彼女のレパートリーは、一つの国のポップスに収まらない。Caymmiの歌をRosのオーケストラと録音したこの組み合わせも、ブラジルの作品がヨーロッパのレコード文化に招き入れられた一例として聴ける。 [1] [3]
知らない言葉の、長さと手触り
言葉の意味がわからなくても、一つの母音をどれだけ保つか、どの子音で拍を刻むかは耳で追える。続いて同じValenteの「Bala com bala」へ進めば、別の時代のブラジル曲との付き合い方へ。歌い手を軸にすると、国別の棚とは違うレコード旅行が始まる。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Saudades da Bahia — 作品・盤情報 ↗
Dorival Caymmi作品、Fire & Frenzyの1960年盤。
- Valente / Ros — シングルの版一覧 ↗
1960年のドイツ盤。
- Caterina Valenteの略歴 ↗
パリ生まれ、両親、言語を越えた活動。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。