DESIGN LINEAGEデザイン表現史RESEARCH EDITION
PRIMARY SOURCES / WORKS

本文試作・代表作の個別監査中 / 画像未収録 · 2026-10-31

制作・販売を行った工房組織

ウィーン工房

Wiener Werkstätte

年代
1903–1932
地域
オーストリア・ウィーンを拠点とする制作・販売網

器も、服も、部屋もつくる。

ウィーン工房は、暮らしのいろいろな物をつくった集まりです。

器や家具だけでなく、布や服、印刷物にも取り組みました。

形を考える人と、材料を使ってつくる職人の仕事を結び付けました。

四角い形が目立つ物もあれば、自然の形を生かした飾りの多い物もあります。

作品から、もっと知る。

作品の知名度や画像の入手しやすさだけで選びません。紹介したい作品と、調べて分かったことをまとめました。画像を載せられるかどうかは、別に確かめています。画像の利用許諾を確認できていないものは掲載していません。

初期の金属工芸、飾りのある壁紙、二つの世界大戦の間の時期の陶芸、活動をまとめた出版物という4つの役割から選びました。建築・服飾・家具を含むすべての分野をカバーしたわけではありません。代表画像セットも、完成を意味するものではありません。

01

作品の内容を説明する見出し

金属の板に穴を開けた、格子のような器

原題:Small Fruit Basket

穴の並びが、器の形になる。

金属の板に穴を開け、格子のようにした器です。

似た形でも、銀を使うか、白くぬった鉄を使うかで、値段も違いました。

作品の所蔵元・解説ページで見る ↗
原作品:個別・地域別の権利評価は未完 / 複製:美術館写真・デジタル複製の商用利用許諾は未取得
商用利用:未確認・画像掲載不可 / 画像採用:未採用
作品の記録と、詳しい説明

金工・生活の器

穴をあけて格子状にした器を、材料、用途、売り方の関係から見る例です。工房の金属製品には、銀だけでなく、白く塗った鉄板の物もありました。似た形でも、材料や価格は異なりました。

この個体は銀製で、5.4×16.4×16.4cmです。2017年は収蔵した年で、制作年ではありません。同館が説明する鉄板製の別製品や、模様の違う製品を、この個体の材料や状態と混同しません。画像はまだ実際に見ていません。

02

Daphne(壁紙)

自然の形を、部屋の壁いっぱいに。

自然をもとにした飾りを使う壁紙です。

工房の外で製造する人とも、仕事を分けてつくられました。

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原作品:個別・地域別の権利評価は未完 / 複製:美術館写真・デジタル複製の商用利用許諾は未取得
商用利用:未確認・画像掲載不可 / 画像採用:未採用
作品の記録と、詳しい説明

室内装飾・壁紙・外部製造

Pecheの自然をもとにした飾りを、創設者たちの図形を使った表現と比べる候補です。壁紙では、設計が物の表面から部屋全体へ広がります。工房の外の製造者との分担にも注目します。

MAKはModeldruck(版による印刷)と記録しています。工房の名前がついていても、内部の職人だけで製造したとは限りません。個々の模様の細部は、画像を実際に見てから説明します。

03

作品の内容を説明する見出し

ウィーン工房でつくられた焼き物

原題:Flora

金属の器だけでなく、焼き物も。

1928年にウィーン工房でつくられた焼き物です。

初めのころの金属の格子とは違う表し方も、工房にはありました。

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原作品:個別・地域別の権利評価は未完 / 複製:美術館写真・デジタル複製の商用利用許諾は未取得
商用利用:未確認・画像掲載不可 / 画像採用:未採用
作品の記録と、詳しい説明

陶芸・人物彫刻

金属の格子だけではわからない、二つの世界大戦の間の表情豊かな陶芸を示す候補です。MAKは、この作品が1928年にWWで作られたと明記しています。

赤い陶土に、複数の色の釉薬(ゆうやく)をかけています。取得した資料には、個体番号の記載がありません。米国へ移住した後の作品や、独立した工房の時期の暖炉と、同じ製造条件とは考えません。写真は©MAK/Georg Mayerで、未取得です。

04

作品の内容を説明する見出し

工房の活動をまとめた本

原題:Die Wiener Werkstätte 1903–1928. Modernes Kunstgewerbe und sein Weg

自分たちの仕事を、本にまとめる。

工房の活動をまとめた本です。

中のページと、外側のつくりでは、担当した人が違います。

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原作品:個別・地域別の権利評価は未完 / 複製:美術館写真・デジタル複製の商用利用許諾は未取得
商用利用:未確認・画像掲載不可 / 画像採用:未採用
作品の記録と、詳しい説明

記念出版・グラフィックと装丁

作品を並べるだけでなく、自分たちの活動を出版物にまとめる仕事を見ます。誌面と立体的な装丁(そうてい、本の外側の設計)を、それぞれ別の制作者の仕事として比べられます。

題名の1903〜1928は、取り上げた期間です。出版した1929年とは区別します。紹介された1ページだけで、本全体を一人の著作とは断定しません。装丁の材料は、写真説明で「陶土」に見える表現ではなく、材料欄のPapier-mâché(張り子)を採用しています。具体的な版・ページ・所蔵番号は、まだ照合していません。

もう少し知る:時代や、つくり方の話

どんな時代に、何をつくった?

生活の道具から、部屋、布、服、印刷物まで。ウィーン工房は、暮らしのさまざまな物を設計した制作組織です。展覧会を行うウィーン分離派と深い関係がありますが、同じ組織ではありません。初期の丸・四角を使った金属製品だけでなく、飾り豊かな布や陶芸も見ていきます。

ホフマン(Hoffmann)、モーザー(Moser)、支援者のヴェルンドルファー(Waerndorfer)が1903年に設立しました。設計と職人の仕事を結び付けましたが、すべての品を同じ工房で手作りしたわけではありません。材料による値段の違いや、外部での製造もありました。1932年までの変化と作り手の違いは、一つの決まった様式では説明できません。

以下は観察のための問いです。すべての作品に共通する固定ルールや、未取得画像の実見結果ではありません。

COLOR

色と、使った材料

初期の金属製品の白い塗装や、銀そのものの色を見ます。布・壁紙・陶器の色とは、分けて比べましょう。工房全体に共通する、少数の色の決まりは設定しません。

TYPE

文字をどう見せる?

商品の広告や記念の出版物では、文字が、商品の見せ方や販売、組織の自己紹介にどう関わるかを考えます。一つの決まった書体では判定できません。

FORM

どんな形で、どうつくる?

初期の穿孔板金(せんこうばんきん:穴を開けた金属の板)の格子と、ペッヒェ(Peche)の自然をもとにした装飾を比べます。丸や四角を使う形だけが、工房に共通する特徴ではありません。

COMPOSITION

どこに、どう置く?

一つの器を見るだけでなく、繰り返す模様、布で作った服、室内や売場への広がりに注目します。設計する人、製造する人、販売する人の役割を分けてたどります。

COMPARE

似ているところ、違うところ。

アーツ・アンド・クラフツ(Arts & Crafts)とは、芸術・生活・制作の関係を考える点で共通する問いがあります。一方、ウィーン分離派(Vienna Secession)は展覧会を行う団体で、ウィーン工房は制作と販売を行う組織です。関わる人が重なっていても、分離派の作品がすべて工房製というわけではありません。バウハウス(Bauhaus)の学校の仕組みや、工業生産を目指す考え方とも区別します。

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READ TODAY

後の時代の装飾デザインと比べる

オーストリア応用美術館(MAK)のペッヒェ展は、後の時代の装飾的なデザインや、ポストモダンとの関係を取り上げています。ただし、工房全体が後の一つの様式へ、そのままつながったという意味ではありません。特定の作り手や作品が、後の人々にどう受け止められたかを比べるための視点です。

このページを書くときに使った資料です。作品の説明、画像を入手できたかどうか、画像を使う条件は、それぞれ別に確かめています。検索結果で読んだ情報と、元のページを開いて確かめた情報も、調査の記録で分けています。

  1. 穴を開けた金属の器と、材料や価格の違いについて — MAK
  2. 銀でつくったかごの記録(6090) — Leopold Museum
  3. 自然の形を使った壁紙と、外部の製造者について — MAK
  4. ウィーン工房の女性の作り手と、記念出版物について — MAK
  5. 焼き物《Flora》と、ウィーン工房での制作について — MAK
  6. 焼き物や本の表紙の材料と、写真の記録 — MAK
  7. 独立した工房の時期の暖炉と、その修復について — MAK
  8. 別の組織であるウィーン工房の設立について — MAK

この項目の収録実画像:0点(図鑑全体:28点)。参照・関連実作品はこの項目0点(図鑑全体2点)。代表作品画像セットの数には含めません。