DESIGN LINEAGEデザイン表現史RESEARCH EDITION
PRIMARY SOURCES / WORKS

作品・制作の例3件を紹介しています。実作品画像0点、参照・関連画像0点。画像の収集は継続中です。

美術の動向(単一の学校・固定団体ではない)

もの派

もの派

時期
1960年代末–1970年代を中心に
地域
日本/韓国出身作家らを含む交流

穴と土の山。同じ量なのに、どう違う?

石、土、鉄、ガラス。見慣れた材料も、置き方が変わると、急に存在感を増します。もの派と呼ばれる作家たちは、材料を別の物の形へつくり替えるだけでなく、物どうしや、物と場所の関係を見せようとしました。

実作品の画像は、まだ掲載していません。下の出典リンクから作品を確かめられます。参照図や説明図は、実作品の画像とは別に数えます。

作品・制作の例を見比べる。

01

位相―大地

野外作品・土

円筒形の穴と同じ形の土の塊を並べ、地面の中と外を見える関係にした作品です。

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作品名(出典表記):位相―大地

関根伸夫(せきね・のぶお) / 1968年 / 野外作品・土

後年の再制作や写真版画は、1968年の現場そのものではありません。

02

関係項(Relatum、森美術館所蔵個体)

石・鉄・ガラス

鉄板、ガラス、石を重ねた作品です。自然の石と人工の材料が出会い、見る人もその場の関係に加わります。

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作品名(出典表記):関係項(Relatum、森美術館所蔵個体)

李禹煥(リ・ウファン) / 1968年/2019年 / 石・鉄・ガラス

同名連作の他の作品と混同しません。公式表記1968/2019を保持します。

03

点より(From Point)

絵画・キャンバスに鉱物顔料

繰り返す筆の跡と、描かれていない場所の関係を考える絵画です。石や鉄の作品と比較し、物と空間への関心が絵にも及ぶことを見ます。

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作品名(出典表記):点より(From Point)

李禹煥(リ・ウファン) / 1974年 / 絵画・キャンバスに鉱物顔料

もの派全体をこの絵画だけで代表させず、作家の展開を示す比較例とします。

もう少し知る:背景と、つながり

どんな背景で生まれた?

1968年の関根伸夫(せきね・のぶお)《位相―大地》は、円筒形の穴と、掘った土を同じ形に積んだ塊を並べました。「ない」場所と「ある」塊が、対になっています。李禹煥(リ・ウファン)は、制作に加えて文章でもこの動向を考えました。

作品をよく見るための手がかり

色

材料自体の色や、置いた場所の光を見ます。茶色や灰色だからもの派という判断はできません。

文字

作品を見分ける共通書体はありません。作家の文章は、作品の意味を考える別の手がかりです。

形・素材

石とガラスの重さや硬さの違い、穴と土の量の関係を考えます。わずかな配置でも、大きな変化が生まれます。

どこに、どう置く?

作品だけを切り抜かず、床、壁、屋外の地面、人の立つ場所まで見ます。同じ材料でも置く場所で経験が変わります。

ほかの表現との、つながり

具体美術協会のような組織名とは違います。また、自然の材料を使う作品すべてがもの派ではありません。作者、時代、発表の経緯を合わせて確かめます。

いま、考えてみること

いつも机にある物を別の場所へ置くと、重さや大きさの感じ方は変わるでしょうか。「物そのもの」だけでなく、その周りを見る練習になります。

調べた資料

  1. 国立国際美術館 ↗
  2. 森美術館 ↗
  3. 東京都現代美術館 ↗
  4. ソロモン・R・グッゲンハイム美術館 ↗

選んだ作品と資料から入るための紹介です。全作家・全時期を網羅するものではありません。

作品・制作の例3件を紹介しています。実作品画像0点、参照・関連画像0点。画像の収集は継続中です。