DESIGN LINEAGEデザイン表現史RESEARCH EDITION
PRIMARY SOURCES / WORKS

本文試作・代表作の個別監査中 / 画像未収録 · 2026-10-30

建築の様式・批評用語

インターナショナル・スタイル

International Style

年代
成立:1920–30年代の欧州/戦後米国の展開も比較(1952年の例)
地域
欧州の1920–30年代の例と、米国の1950年代の展開例。その他地域は未充足

柱、窓、部屋のつながりから、家を見る。

家を見るとき、外の形だけでなく、中にも目を向けてみましょう。

柱はどこにあり、部屋はどうつながっているでしょうか。

インターナショナル・スタイルと呼ばれる建物では、鉄やコンクリート、ガラスの使い方が手がかりになります。

家だけでなく、会社の建物にも広がりました。

作品から、もっと知る。

作品の知名度や画像の入手しやすさだけで選びません。紹介したい作品と、調べて分かったことをまとめました。画像を載せられるかどうかは、別に確かめています。画像の利用許諾を確認できていないものは掲載していません。

代表例として紹介したい候補は3件です。一つは住宅そのもの、一つは別の住宅を示す1932年の展覧会模型、もう一つは1952年に完成した米国の建物です。空間の組み立て方、展覧会で考えを伝えること、住宅以外の使い道や後の時代への広がりを比べます。ただし、建物と模型の違いは保ちます。欧米以外の地域差、都市計画、ほかの用途、現代への具体的な影響は、まだ十分に取り上げていません。3作品とも画像を採用済みという意味ではありません。

01

作品の内容を説明する見出し

部屋をゆるやかに分け、つなげた住宅

原題:Tugendhat House

部屋を細かく区切らず、つなげる。

部屋の区切り方と、つながり方を考えるための住宅です。

家を支える材料と、中をゆるやかに分ける方法を、一緒に見ます。

作品の所蔵元・解説ページで見る ↗
原作品:未確認 / 複製:未確認
商用利用:自由な商用利用の許諾未確認・画像掲載不可 / 画像採用:未採用
作品の記録と、詳しい説明

住宅建築本体

UNESCOが、インターナショナル・スタイルの特に重要な例と明記しています。建物を支える材料と、室内をゆるやかに区切る方法、つながる空間の関係を説明するために選んでいます。

この住宅の空間のつくり方が、様式全体に当てはまるとはしません。今の修復後の写真と1930年の姿は区別します。MoMA所蔵の模型と建物そのものも、別々の記録です。

画像を載せる前に、確かめたいこと
  • 掲載対象が建築本体の写真か模型かを確定する。
  • 撮影日と撮影箇所、修復前後の状態を確認する。
  • 建築作品と写真それぞれの権利者・商用条件を確認する。
02

作品の内容を説明する見出し

家の形を伝える小さな模型

原題:Villa Savoye, Poissy-sur-Seine, France (Scale model, 1:33.3)

建物の考え方を、小さな模型で伝える。

家の形を伝えるための、小さな模型です。

1932年に美術館で開かれた、建築の展覧会でも使われました。

実際の家と、家を説明する模型の違いにも目を向けます。

作品の所蔵元・解説ページで見る ↗
原作品:未確認 / 複製:未確認
商用利用:自由な商用利用の許諾未確認・画像掲載不可 / 画像採用:未採用
作品の記録と、詳しい説明

建築を表す縮尺模型・展覧会資料

建築の「五原則」という設計の考え方を説明する模型です。1932年にMoMAで開かれた最初の建築展で展示された、歴史的な資料でもあります。建物の設計思想と、それを展覧会で伝える活動の両方を見られます。

模型そのものも、その画像も、まだ実際に見ていません。五原則の細部が、模型にどこまで再現されているかも未確認です。建物の設計者の名前だけで、実際に模型をつくった人は推測しません。

画像を載せる前に、確かめたいこと
  • 模型の製作者と制作年の意味、所蔵個体の詳細を確認する。
  • 建築本体の設計・建設・竣工年を独立した資料で確認する。
  • 五原則のうち模型写真で確認できる箇所を実見して限定する。
  • 建築設計・模型・撮影画像の権利と商用条件をそれぞれ確認する。
03

作品の内容を説明する見出し

たてに伸びる部分と、横に広がる土台のある会社の建物

原題:Lever House

たてに伸びる建物と、横に広がる土台。

会社のための建物です。

たてに立つ板のような部分と、横に広がる土台を組み合わせています。

地上階や中庭の開かれた場所も、家とは違う使い方を考える手がかりです。

作品の所蔵元・解説ページで見る ↗
原作品:未確認。模型記録には©SOM LLPの表示あり。 / 複製:未確認。SOMの写真には写真家の著作権表示がある。
商用利用:自由な商用利用の許諾未確認・画像掲載不可 / 画像採用:未採用
作品の記録と、詳しい説明

建築本体・住宅以外の作例

ニューヨーク市のランドマーク指定報告は、この建物をインターナショナル・スタイルの広がりの中で重要なものとしています。縦に立つ板のような部分と、横に広がる土台、開かれた地上階や中庭の関係に注目します。住宅2例とは違う使い道と、1950年代の展開を説明する例です。

米国のこの一例だけで、世界への広がり全体を代表させません。「米国初」などの表現や階数は、資料による違いを確認しきれていないため使いません。今の写真には、外壁の復元や改修を終えた姿が写っている場合があります。MoMAの模型は、建物とは別のものとして記録します。

画像を載せる前に、確かめたいこと
  • 画像が建築本体かMoMA模型かを確認する。
  • 建築設計者と模型製作者Theodore Conradを区別する。
  • 写真の撮影時期と外装復元・改修前後の状態を確認する。
  • 建築・模型・写真の各権利と商用利用条件を確認する。
もう少し知る:時代や、つくり方の話

どんな時代に、何をつくった?

インターナショナル・スタイルは、1920〜30年代のヨーロッパの近代建築を説明する言葉です。直線的な形や、鋼・鉄筋コンクリート・ガラスの使い方に注目します。MoMAは、この名前をHitchcockとJohnsonによる命名と結びつけています。「白い箱」とひとまとめにせず、建物を支える仕組み、部屋の仕切り、窓などの開口部、室内のつながりを見比べます。

工業生産が進み、新しい暮らし方が求められる中で、建物の構造や材料、住まいの空間を考え直す試みが進みました。UNESCOは、Tugendhat邸の空間のつくり方と工業生産の関係を評価しています。1932年のMoMA建築展には、Villa Savoyeの模型などが出品されました。その後の米国では、Lever Houseのような企業のオフィスにも展開しました。住宅、展示のための資料、オフィスは、それぞれの目的を分けて比較します。

以下は観察のための問いです。すべての作品に共通する固定ルールや、未取得画像の実見結果ではありません。

COLOR

色と、使った材料

決まった共通の配色は確認できません。Tugendhat邸のローズウッド(木材)やオニキス(石材)、Lever Houseの青緑色のガラスやステンレス鋼など、材料と色の関係を見ます。白い外壁だけでは判断できません。

TYPE

文字をどう見せる?

建築そのものに共通する書体はありません。建物の名前を示す文字、展覧会の印刷物、案内表示の文字は、それぞれ別の対象として調べます。

FORM

どんな形で、どうつくる?

直線的な形や材料に加えて、何が建物を支えているかを見ます。Tugendhat邸では鋼の梁(はり)、床を支えるコンクリートの板、大きな窓を確認できます。MoMAはVilla Savoyeについて、ピロティ(柱で建物を持ち上げた地上部分)、自由な平面と立面(部屋の配置と外壁の構成)、横につながる窓、屋上庭園という五原則を説明しています。

COMPOSITION

どこに、どう置く?

Tugendhat邸では、空間がつながりながら、ローズウッドやオニキスでゆるやかに区切られます。Villa Savoyeでは、自由な部屋の配置と、スロープやテラスの関係を見ます。Lever Houseでは、縦に立つ板状の建物と低く横に広がる部分、開かれた地上階、中庭を比べます。これらは各作品の工夫であり、全作品に当てはまる条件ではありません。

COMPARE

似ているところ、違うところ。

近代建築の広い動きを指すModern Movementと、International Styleは同じ意味ではありません。UNESCOのル・コルビュジエ作品群の解説は、Purism(ピュリスム)、Brutalism(ブルータリズム)、彫刻のような形を区別し、近代建築の幅広い展開を示しています。また、建築のInternational Styleと、文字や紙面のデザインのInternational Typographic Styleも別の項目です。

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READ TODAY

後の時代の見方と保存(影響の範囲は未確認)

Tugendhat邸では、2010〜12年の修復で1930年当初の姿を目指したと記録されています。Lever Houseは1952年の完成、2001年の外装の復元、2023年の改修を分けて記録します。今の写真が、完成当初の姿をそのまま写しているとは限りません。近代建築が世界に広がった理由を、すべてInternational Styleの影響とはいえません。ほかの地域や後の時代への具体的な影響は、追加の調査が必要です。

このページを書くときに使った資料です。作品の説明、画像を入手できたかどうか、画像を使う条件は、それぞれ別に確かめています。検索結果で読んだ情報と、元のページを開いて確かめた情報も、調査の記録で分けています。

  1. インターナショナル・スタイルの名前と建築の特徴 — Museum of Modern Art
  2. 住宅の構造・部屋のつながりと、後の修復について — UNESCO World Heritage Centre
  3. 住宅の考え方を伝えた、1932年の模型について — MoMA
  4. ル・コルビュジエの作品群と、近代建築の広がり — UNESCO World Heritage Centre
  5. 縦と横の形を組み合わせた会社の建物の評価資料 — NYC Landmarks Preservation Commission
  6. Lever Houseの設計者と建物の形について — SOM
  7. Lever Houseの完成・外装の復元・改修について — SOM
  8. 会社の建物を表す模型と、その製作者の記録 — MoMA

この項目の収録実画像:0点(図鑑全体:28点)。参照・関連実作品はこの項目0点(図鑑全体2点)。代表作品画像セットの数には含めません。