DESIGN LINEAGEデザイン表現史RESEARCH EDITION
PRIMARY SOURCES / WORKS

人物紹介 · 実作品画像1点。ほかの代表作は所蔵元・公式解説へのリンクで紹介します。

人物 / グラフィックデザイナー

中島英樹(なかじま ひでき)

Hideki Nakajima

生没年
1961–2022
ここで紹介する仕事
1990年代–2010年代
地域
日本

文字も、紙も、気持ちを伝える。

中島英樹は、雑誌や本、音楽のジャケットをつくった日本のデザイナーです。

文字を読むためだけでなく、形として見せることも大切にしました。

白の中にある色の違い、紙に開いた穴、文字の重なり。

ぱっと見たときと、よく見たときで、発見が変わるのが面白いところです。

実作品を見る · 2000年

白と薄い灰色の長方形が重なり、右側の中央より少し下に黄色い四角が置かれている。

Unfinished #3-1
アンフィニッシュド(未完)

中島英樹 / Graphic Wave 5 Exhibition / 2000年

白の違いを探す。

ほとんど白く見えても、少し灰色がかった面があります。境目をたどると、いくつもの長方形が見えてきます。

黄色で、目の止まる場所が変わる。

明るい黄色の四角は、右側の中央より少し下にあります。淡い面と比べて、どこに最初に目が向くか確かめてみましょう。

© Hideki Nakajima. 出典:NAKAJIMA DESIGN公式アーカイブ。再利用自由の画像ではありません。

公式画像は300×425ピクセルです。細部を作り足さず、元の大きさまでで表示しています。

公式アーカイブで作品を見る ↗
作品の記録と、画像を使う条件

2000年のGraphic Wave展に関わる作品です。公式アーカイブにある2013年12月14日はWeb掲載日で、作品の制作年として扱いません。

CC0・パブリックドメインではありません。第三者への再利用許諾は示していません。

公式掲載の平面図形作品画像。独立した第三者写真の要素は見当たりませんが、複製方法・撮影者の独立確認はしていません。写真を含む他の作品は採用していません。

2000年の展覧会記録

ほかの仕事も、見比べてみよう。

雑誌、ポスター、本。見る場所や手に取る方法が変わると、工夫も変わります。

01

Unfinished #3-1 / Graphic Wave 5 Exhibition

白の中にある、小さな違い。

淡い白と灰色の面に、黄色い四角が加わります。

色の境目をゆっくりたどってみましょう。

このページに画像を掲載しています。

公式の作品解説・記録を見る ↗
作品の記録と、詳しい説明

中島英樹 / 2000 / 平面作品

掲載した平面作品の画像を観察する例です。色と形の関係だけで、作者のすべての仕事を説明するものではありません。

公式掲載の平面図形作品画像。独立した第三者写真の要素は見当たりませんが、複製方法・撮影者の独立確認はしていません。写真を含む他の作品は採用していません。

02

雑誌『Cut(カット)』の誌面デザイン

写真と文字を、本の中で出会わせる。

雑誌では、写真と文字を一緒に見せます。

何を大きく置き、何から読んでもらうかもデザインの仕事です。

画像は未掲載です。公式の解説ページで確かめられます。

公式の作品解説・記録を見る ↗
作品の記録と、詳しい説明

中島英樹 / 1990–2018 / 雑誌

公式仕事リストの担当期間。特定号の画像は掲載していません。誌面の写真などの権利は別に確認します。

画像は未掲載。写真などの別権利を確認する必要があります。

03

SEVEN EXHIBITION(セブン・エキシビション)

印刷したあとに、一枚ずつ手を加える。

香港の展覧会を知らせるポスターです。

刷り上がった紙に、手で穴を開けました。

同じ印刷物でも、一枚ずつ少し違うものになります。

画像は未掲載です。公式の解説ページで確かめられます。

公式の作品解説・記録を見る ↗
作品の記録と、詳しい説明

中島英樹 / 2005 / 展覧会ポスター

制作年は2005年、TDC受賞年は2006年。作品中の薔薇写真の撮影者と権利範囲が未確認のため画像は掲載していません。

画像は未掲載。写真などの別権利を確認する必要があります。

04

CLEAR in the FOG(クリア・イン・ザ・フォグ)

文字を読むだけでなく、紙のつくりも見る。

表紙に四角い穴を開け、別の小冊子を収められる本です。

実際の本では、画面だけでは分からない紙の手ざわりも大切です。

画像は未掲載です。公式の解説ページで確かめられます。

公式の作品解説・記録を見る ↗
作品の記録と、詳しい説明

中島英樹 / 2006 / 書籍

2006年の書籍・展覧会。2008年はTDC受賞年、アーカイブの2013年はWeb掲載日。書籍の物撮り写真は撮影者の条件が未確認なので未掲載です。

画像は未掲載。写真などの別権利を確認する必要があります。

05

S/N(エス・エヌ)

音楽家と、デザインの仕事が出会う。

坂本龍一(さかもと りゅういち)との共同制作による本です。

一人の作品としてまとめず、それぞれの仕事を分けて見ます。

画像は未掲載です。公式の解説ページで確かめられます。

公式の作品解説・記録を見る ↗
作品の記録と、詳しい説明

中島英樹(S/Nは坂本龍一との共同制作) / 2002 / 共同制作の書籍

公式プロフィールの出版欄で確認。共同作者や収録内容の権利は別に扱い、画像は掲載していません。

画像は未掲載。写真などの別権利を確認する必要があります。

もう少し知る:つながりと、つくり方

何から、デザインの道へ?

ピーター・サヴィルが手がけたレコードのジャケットとの出会いが、デザインの道に進むきっかけになりました。雑誌、本、音楽に関わる仕事で、文字の見せ方と紙の加工を試しています。ここでの「実験」は、いつもの読みやすさだけでなく、意外な形や紙の感触も試すことです。

4つに分けて、見てみよう。

色の違い

《Unfinished #3-1》では、白や灰色の小さな差と、黄色い面の関係を見ます。これは掲載画像の観察で、全作品が同じ配色ではありません。

文字の見せ方

タイポグラフィとは、文字の形・大きさ・並べ方で伝える工夫です。中島の仕事では、読むための文字と、目で見る形の両方に注目します。

紙のつくり

《SEVEN EXHIBITION》では紙に穴を開けました。書籍『CLEAR in the FOG』は、表紙の四角い穴に別の小冊子を収められます。写真だけで紙の触り心地まで分かったとはしません。

どこに、どう置く?

空いた所、文字の重なり、色の面の位置を見比べます。整った線を使う場合も、その人が特定の学校や運動に所属した証拠にはなりません。

人や作品との、つながり。

ピーター・サヴィルからの進路への影響と、坂本龍一との共同制作は、別の関係です。スイス・スタイルやグリッドとの見た目の比較はできますが、直接の師弟関係や影響が確認できたとはしません。

雑誌や音楽の仕事と、展覧会で見せる作品が行き来しています。画面で見るときも、元は紙の大きさ、手ざわり、ページの重なりを使う作品があることを忘れないようにしましょう。

調べた資料

本人の公式記録、本人による制作解説、展覧会を開いた機関の記録をもとにしています。

  1. NAKAJIMA DESIGN 公式プロフィール
  2. DNP ddd DATABASE
  3. NAKAJIMA DESIGN 仕事リスト
  4. ggg Graphic Wave 2000
  5. NAKAJIMA DESIGN 作品アーカイブ
  6. 東京TDC:本人によるSEVEN EXHIBITION解説
  7. 東京TDC:本人によるCLEAR in the FOG解説
  8. ggg CLEAR in the FOG展
  9. DNP印刷担当者の制作解説
  10. Sheffield Hallam University 展覧会記録

この人物の実作品画像は1点です。3〜5点の画像セットはまだそろっていません。人物の仕事を紹介する項目で、歴史的な運動や様式として分類していません。