本文試作・代表作の個別監査中 / 画像未収録 · 2026-10-30
学校・教育機関
ウルム造形大学
HfG Ulm
- 年代
- 1953–1968
- 地域
- 西ドイツ、ウルム
一つずつの形から、組み合わせ方まで。
ウルム造形大学は、戦後のドイツにできた学校です。
いすや食器など、毎日使う物のつくり方を考えました。
一つの形を整えるだけでなく、いくつもの物をどうそろえるかも考えています。
会社の文字や色を、いろいろな場所で同じ決まりで使う仕事もありました。
- いすを見るなら、持ち運ぶとき、どこに手をかけられそうですか。
- 同じ会社の印刷物を比べるなら、文字や色に共通する決まりはありますか。
02 — REPRESENTATIVE WORKS この動きを知るために選んだ作品
作品から、もっと知る。
作品の知名度や画像の入手しやすさだけで選びません。紹介したい作品と、調べて分かったことをまとめました。画像を載せられるかどうかは、別に確かめています。画像の利用許諾を確認できていないものは掲載していません。
学校生活の家具、卒業制作の食器、企業とつくる電気製品、見て情報を伝えるデザインという4つの役割から選びました。建築・映画・情報の部門や、教育課題の全体をカバーする代表セットではありません。作品画像はまだ取得していません。
01作品の内容を説明する見出し
少ない木の部品でつくった学校生活の道具
原題:Ulmer Hocker
少ない部品で、何に使える?
少ない木の部品をつないだ、学校生活のための道具です。
形だけでなく、いくつもの使い方を考えてつくられました。
作品の所蔵元・解説ページで見る ↗原作品:個別・地域別確認未完 / 複製:Frankfurt所蔵17619の画像・写真の利用条件は未確認。Ulmの別写真の権利表記を転用しない。
商用利用:未確認・掲載不可 / 画像採用:未採用
作品の記録と、詳しい説明
家具・学校生活
Max Bill/Hans Gugelot/Paul Hildinger / 1954(設計)
少ない部材、そのつなぎ方、複数の使い道から、学校生活の道具を設計した例です。家具の見た目と、教育や工房での制作の関係を見ます。
1954年は設計した年です。Frankfurt所蔵17619が製造された年は未確認です。3枚のトウヒ材と、ブナ材の丸棒・底の補強を区別します。今作られている再生産品を、1954年当時の物としては示しません。
02作品の内容を説明する見出し
積み重ねてしまえる食堂の食器
原題:TC 100
食器を重ねて、しまいやすくする。
食堂で使うことを考えた食器です。
一つずつの形だけでなく、組み合わせ方や、積み重ねてしまうことも考えています。
作品の所蔵元・解説ページで見る ↗原作品:個別・地域別確認未完 / 複製:MoMA 2284.2001.1–11の個別ページは画像なし。HfG MS148の写真とは別記録で、商用許諾未確認。
商用利用:未確認・掲載不可 / 画像採用:未採用
作品の記録と、詳しい説明
食器システム
Hans (Nick) Roericht / 1959(MoMAの年代表記)
卒業制作として、食堂で使うことを想定した食器です。積み重ねられる食器を、組み合わせて使う仕組みとして設計しました。一つのカップだけでなく、収納、使い方、部品の組み合わせを見ます。
MoMA 2284.2001.1–11は、釉薬(ゆうやく)をかけた磁器11点です。Thomas Der Rosenthal製で、製造者が寄贈しました。HfGのMS148とは別の所蔵記録です。生産開始は資料によって1961年と1962年に分かれるため、断定しません。MoMAの該当ページには画像がありません。
03作品の内容を説明する見出し
白い箱に透明なふたを付けた音楽の機械
原題:Radio-Phonograph(model SK 4/10)
白い箱に、透明なふた。
音楽を聞くための家庭用の機械です。
白い金属、木、透明なふたを組み合わせています。
学校と会社が協力してつくりました。
作品の所蔵元・解説ページで見る ↗原作品:個別・地域別確認未完 / 複製:当該作品画像の商用許諾未確認。展示写真の利用許諾案内を個体写真の許可と混同しない。
商用利用:未確認・掲載不可 / 画像採用:未採用
作品の記録と、詳しい説明
電気製品・産業との共同制作
Hans Gugelot/Dieter Rams / 1956
Braunと協力して作った具体例です。白い金属の外箱、木の部分、透明なふたを一つにまとめ、家庭用の音響機器の見た目を変えた点を見ます。簡潔な形だけでなく、企業との共同制作にも注目します。
MoMA 205.1958の個体をもとにしています。Braun製で、製造者が寄贈しました。HfGとの関係は、Gugelotと学校側の記録から説明します。RamsをHfGの学生や、この機器を一人で作った作者とは記しません。SK 4系列のすべてが同じ仕様ではありません。
04作品の内容を説明する見出し
航空会社の印刷物などに共通の決まりをつくる仕事
原題:Lufthansa の視覚的な統一計画・規範マニュアル
会社の印を、一か所だけで終わらせない。
航空会社の印刷物などに、共通の決まりをつくる仕事です。
すでに使われていた物を調べてから、文字や色などをそろえていきました。
作品の所蔵元・解説ページで見る ↗原作品:個別・地域別確認未完 / 複製:HfG-Archiv / Museum Ulm、Deutsche Lufthansa AGの表記。商用許諾未確認
商用利用:未確認・掲載不可 / 画像採用:未採用
作品の記録と、詳しい説明
視覚伝達・コーポレートデザイン
Otl AicherとHfG開発グループE5(Fritz Querengässer、Tomás Gonda、Nick Roerichtら) / 1962年にプロジェクト開始/各図版の版・更新時期は個別確認
一つのロゴを作るだけの仕事ではありません。すでに使われていた、情報を伝えるための印刷物などを調べ、さまざまなものに共通のデザインの決まりを取り入れました。学校と企業、共同制作の関係がわかります。
規則をまとめたマニュアルAi.Ki.160と、1963年以降のE5紹介資料Ai P.132は別です。文字は初めは大文字のみで、1967年以降は大文字と小文字を使っています。今のブランドの画面を、1962年の作品の代わりにしません。掲載する具体的な見開きは未選定です。学校史で紹介されるSti D2.1566と、マニュアルAi.Ki.160も別の記録です。
もう少し知る:時代や、つくり方の話
どんな時代に、何をつくった?
道具は、形が整っていれば使いやすいのでしょうか。ウルム造形大学(HfG Ulm)は、日常の道具や情報の伝え方を、使い方・生産・教育のつながりから考えた学校です。見た目の簡潔さに加え、複数の部品や情報を、一つの仕組みにどうまとめるかに注目します。
インゲ・ショル(Inge Scholl)、オトル・アイヒャー(Otl Aicher)、マックス・ビル(Max Bill)が設立しました。1953年に仮校舎で授業を始め、1955年には新校舎の公式開校式が行われました。閉校は1968年です。背景には、戦後の民主的な社会をつくるための教育という考えがありました。初期にはバウハウス(Bauhaus)を手本にしています。一方、理論や科学的な調べ方を実際の設計にどう結び付けるかは、学内でも議論されました。
01 — LOOKING CLOSELY 識別は、個別作品との照合から。
以下は観察のための問いです。すべての作品に共通する固定ルールや、未取得画像の実見結果ではありません。
COLOR色と、使った材料
SK 4/10の白い金属の本体と透明な蓋(ふた)、ウルム・スツール(Ulm Stool)の木材など、色と材料を一緒に見ます。白や無彩色(むさいしょく:白・黒・灰色)だけで学校全体を説明しないようにします。
TYPE文字をどう見せる?
ルフトハンザ(Lufthansa)のデザインの決まりを記した資料では、文字一つの形だけでなく、さまざまな印刷物などの統一の仕方を見ます。1962年の開始時は大文字表記です。1967年以降は、大文字と小文字を組み合わせています。
FORMどんな形で、どうつくる?
ウルム・スツールの平らな板と丸棒を見てみましょう。部品のつなぎ方、運び方、使ううちにすり減ることへの工夫として読めます。丸や四角を使う形だからといって、この学校の作品とは判断できません。
COMPOSITIONどこに、どう置く?
一つだけで見た美しさと、複数を組み合わせる使い方を分けて考えます。製造や運用のルールにも注目しましょう。食器と、目で見て情報を伝えるデザインでは、共通の決まりに基づく設計がどう働くかを比べられます。
COMPARE
似ているところ、違うところ。
バウハウスとは別の、戦後の学校です。初期にその考えを受け継ごうとしたことと、独自の教育を探る中で起きた議論を分けます。科学的な方法に偏ることに、アイヒャーやマルドナード(Maldonado)らが異議を唱えたこともありました。「バウハウスは感覚、ウルムは科学」と二つに分けるだけでは説明できません。
項目を横に並べる ↗READ TODAY
一つの形から、使い方の仕組みへ
現代の製品シリーズや情報デザインを見るときにも、個々の形だけでなく、共通のルールや共同制作の仕組みに目を向ける手がかりになります。