DESIGN LINEAGEデザイン表現史RESEARCH EDITION
PRIMARY SOURCES / WORKS

技法解説・自作解説図4点 / 歴史的な実作品画像は未掲載 · 2026-11-01

配置を組織する方法

グリッド・システム

Grid systems

年代
特定の発祥年を置かない/参照書籍:1964・1981年
地域
複数の制作領域で用いる方法(単一地域の運動として扱わない)

見えない線で、文字や写真をそろえる。

本や画面の文字がばらばらに並んでいたら、読む場所に迷いそうです。

グリッドは、文字や写真を置く位置を決めるための、線の仕組みです。

線に合わせると、ページが変わっても位置をそろえられます。

同じ線を使いながら、一部の写真だけ大きく置くこともできます。

仕組みを見る:オリジナル解説図

以下の4点は、このサイトが作成した解説用の例です。歴史的作品の複製・復元ではありません。

列で、読む単位をつくる

列は配置の縦方向の基準。要素は一列に収めることも、複数列をまたぐこともできます。段間と外側の余白は別々に考えます。

左は幅の広い1段組、右は同じ紙面幅の3段組。青い見出しと本文の列が対応している。(解説図|このサイトが作成した例)
解説図|このサイトが作成した例。列幅と段間を揃えると、読む単位と順序が見えやすくなる。

大小を、同じ単位で揃える

列を横方向にも分割すると、配置の単位となるマスができます。複数の単位をまとめて画像や文章を置いても、端の位置の基準を共有できます。

6列4行のモジュラーグリッド上に大小の色面と本文を配置。大きい面は複数のモジュールをまたぎ、端は共通のガイドに揃う。(解説図|このサイトが作成した例)
解説図|このサイトが作成した例。色面は画像の代わり。複数のマスを使う配置でも、端の基準は共有できる。

行のリズムを、列を越えて揃える

横組み本文の行の基準を揃える仕組みです。列や図版を越えて文字の行位置を合わせる際は、行送りと開始位置を調整します。

等間隔の青い基準線上に、日本語本文を2列配置。右の列に図版が入っても、その下の本文は左の列と同じ行の高さに戻る。(解説図|このサイトが作成した例)
解説図|このサイトが作成した例。横組み本文のベースラインを可視化した例。実際の組版では字面・行送り・図版後の開始位置を調整する。

共通の骨格で、配置を変える

基準を共有しても、配置をすべて同じにする必要はありません。列をまたぐ幅や要素の位置を変え、共通性と変化を比較します。

同じ4列のグリッドを使う2つの非対称レイアウト。青い正方形、灰色の長方形、黒い小さな正方形、本文の数と大きさは変えず、配置だけを変えている。(解説図|このサイトが作成した例)
解説図|このサイトが作成した例。グリッドは固定配置の命令ではない。同じ基準の中で位置を変えると、統一感と変化を両立できる。

自作解説図4点。歴史的代表作品画像・生成イメージの点数には含めません。小さな文字は原寸表示で確認できます。

解説図の制作台帳

方法を確かめる、
書籍と公式ガイド。

以下は参考書籍と現代の公式ガイドです。自作例の説明と、歴史上の図版の実見・転載を区別します。

方法を学ぶための参考資料です。特定の運動を代表する歴史作品の画像セットではありません。

01

作品の内容を説明する見出し

文字や画像の位置を決める線の使い方をまとめた本

原題:Grid systems in graphic design

文字や画像を、どこへ置く?

位置を決める線の使い方をまとめた本です。

紙の上だけでなく、立体での使い方も扱っています。

作品の所蔵元・解説ページで見る ↗
原作品:参考文献・公式ガイドへのリンク。図版の転載許諾とは別。 / 複製:歴史作品・書籍ページの画像は未掲載
商用利用:参考図版の商用再利用条件は未確認 / 画像採用:未取得・自作解説図で方法を説明
作品の記録と、詳しい説明

実務書

平面や立体の中で、物や情報の配置を組み立てる方法を見ます。

示した年は本の出版年で、グリッドが発明された年ではありません。特定の図版は転載していません。

02

作品の内容を説明する見出し

いろいろな形をつくる決まりを考える本

原題:Designing Programmes

形を決める前に、決まりを考える。

一つの形だけをつくるのではなく、いろいろな形をつくれる決まりを考える本です。

グリッドだけの本ではありません。

作品の所蔵元・解説ページで見る ↗
原作品:参考文献・公式ガイドへのリンク。図版の転載許諾とは別。 / 複製:歴史作品・書籍ページの画像は未掲載
商用利用:参考図版の商用再利用条件は未確認 / 画像採用:未取得・自作解説図で方法を説明
作品の記録と、詳しい説明

関連する設計方法論

一つの形を決めるだけでなく、設計の規則そのものを考える参考文献です。

グリッドだけを扱う本ではありません。現在の復刻版と最初の刊行を区別します。特定のグリッドの図を確認したとはしていません。

03

作品の内容を説明する見出し

文字や写真のまわりの空きを決める仕組み

原題:2x Grid

場所が変わっても、そろえられるように。

文字や写真のまわりに、どれくらい空きを残すかを決めます。

決まった長さを使うと、紙や画面が変わってもそろえられます。

作品の所蔵元・解説ページで見る ↗
原作品:参考文献・公式ガイドへのリンク。図版の転載許諾とは別。 / 複製:歴史作品・書籍ページの画像は未掲載
商用利用:参考図版の商用再利用条件は未確認 / 画像採用:未取得・自作解説図で方法を説明
作品の記録と、詳しい説明

現代のデザインシステム

余白、段と段の間隔、基準となる単位を見ます。それらを使い、異なる媒体でも配置を組み立てる方法に注目します。

IBM固有の単位や数値を、どこでも通用する唯一の正解とは考えません。

04

作品の内容を説明する見出し

本文の行をそろえるための基準線

原題:Baseline grid

行が変わっても、文字をそろえる。

文字を同じ高さにそろえる線を使います。

ページや列が変わっても、本文の行をそろえられます。

作品の所蔵元・解説ページで見る ↗
原作品:参考文献・公式ガイドへのリンク。図版の転載許諾とは別。 / 複製:歴史作品・書籍ページの画像は未掲載
商用利用:参考図版の商用再利用条件は未確認 / 画像採用:未取得・自作解説図で方法を説明
作品の記録と、詳しい説明

現代の組版実装

本文をそろえる基準線と、行から次の行までの間隔の関係を見ます。列やページが変わってもそろえる仕組みに注目です。

ソフトウェアに取り入れられた例です。この方法がどこで始まったかを示す歴史資料ではありません。

もう少し知る:時代や、つくり方の話

何を組織する
方法なのか。

文字や写真の位置をそろえると、なぜ読みやすくなるのでしょうか。グリッドは、位置と間隔の基準を決めて、紙面や画面の情報を整理する方法です。列に沿って並べるだけでなく、複数の列をまたいで置くこともできます。同じ骨組みを使いながら、変化も作れるのです。

ここで扱うのは、一つの運動の歴史ではなく、配置の方法です。ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン(Josef Müller-Brockmann)の『Grid systems in graphic design』(1981)は、平面と立体でのグリッドの使い方をまとめた実務書です。

カール・ゲルストナー(Karl Gerstner)の『Designing Programmes』(初版1964)は、グリッドに限らず、共通のルールに基づく設計の方法を考える関連書です。どちらの出版年も、グリッドそのものが発明された年ではありません。

以下は観察のための問いです。すべての作品に共通する固定ルールや、未取得画像の実見結果ではありません。

COLOR

色と、使った材料

グリッドは、使う色を決める方法ではありません。掲載した図の青色は、仕組みを説明するための色です。

TYPE

文字をどう見せる?

段幅(だんはば:文章を組む列の幅)、行送り(ぎょうおくり:行から次の行までの間隔)、ベースライン(文字をそろえる基準線)の関係を見ます。

FORM

どんな形で、どうつくる?

縦の列、横の行、それらで区切る単位であるモジュールを区別します。段間(だんかん:列と列の間)と、外側などの余白にも注目します。

COMPOSITION

どこに、どう置く?

文字や画像の端がそろう場所、複数の列にまたがる幅を見つけます。同じ配置の繰り返しと、そこに加えた変化を観察しましょう。

COMPARE

似ているところ、違うところ。

スイス・スタイル(Swiss Style)と同じ意味でも、弁当箱の仕切りのようにカードを並べるBento型の配置の別名でもありません。完成した画面に後から引いた線は、分析のために考えた仮の線です。制作者が実際にその設計図を使った証拠にはなりません。

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READ TODAY

いま使われている仕組みと比べる

現在の実務の例には、IBM Design Languageの「2x Grid」や、Adobe InDesignのベースライングリッドがあります。ただし、歴史上の一冊から、現代のすべてのUI(画面の表示や操作の仕組み)へ直接受け継がれたとは断定しません。

このページを書くときに使った資料です。作品の説明、画像を入手できたかどうか、画像を使う条件は、それぞれ別に確かめています。検索結果で読んだ情報と、元のページを開いて確かめた情報も、調査の記録で分けています。

  1. グリッドの使い方をまとめた本の出版社の案内 — Niggli
  2. 設計の決まりを考える本と、後の版について — Lars Müller Publishers
  3. 列や区切りを使って配置をそろえる指針 — Clemson University
  4. 本文の行をそろえる基準線の設定について — Adobe
  5. 文字や形、余白をそろえるグリッドの指針 — IBM
  6. 同じ配置の繰り返しと、変化の付け方 — IBM

この項目の収録実画像:0点(図鑑全体:28点)。参照・関連実作品はこの項目0点(図鑑全体2点)。代表作品画像セットの数には含めません。