DESIGN LINEAGEデザイン表現史RESEARCH EDITION
PRIMARY SOURCES / WORKS

作品・制作の例3件を紹介しています。実作品画像1点、参照・関連画像0点。画像の収集は継続中です。

建築の潮流。初期のニュー・ブルータリズムと後の広がりを区別

ブルータリズム

Brutalism

時期
1950年代から展開。紹介例は1950–1982年の建設
地域
英国を重要な起点として国際的に展開。ここでは英国と米国

材料と骨組みを、建物の表情にする。

建物を支える骨組みや、材料の表面を隠さず見せる。

ブルータリズムは、そうしたつくり方を建物の強い表情につなげた建築の潮流です。

大きなコンクリートの建物だけ、という意味ではありません。

実作品を見る

バービカン芸術センターの外観の一部。大きなコンクリートの面と、細かい枠で支えられたガラスの面を比べられます。2014年撮影。

バービカン

チェンバリン、パウエル&ボン(設計) / 1962–1982(複合施設の建設。芸術センターは1982年開館)

外から、形を見てみよう。

バービカン芸術センターの外観の一部。大きなコンクリートの面と、細かい枠で支えられたガラスの面を比べられます。2014年撮影。

バービカン / Photo: Nachomaans(画像メタデータ:Stéphane Mégécaze), CC BY-SA 4.0.

出典で作品・資料を見る ↗
画像の記録と、利用条件

CC BY-SA 4.0

原建築と写真の権利は別です。この外観写真の掲載を、図面・内部・家具などの自由利用の許可とは扱いません。

写真:CC BY-SA 4.0。出典・撮影者と画像の変更内容を表示して利用します。

縦横の比率を保って縮小しJPEGで保存。切り抜き・色の変更・描き足しはしていません。

建築外観の利用について、日本・米国などの個別の条件を確認しています。全法域で原建築がパブリックドメインという意味ではありません。

画像の利用条件 ↗

作品・制作の例を見比べる。

01

スミスドン校/旧ハンスタントン校

学校建築

鉄とガラス、れんがを使い、骨組みを見せた初期の重要作です。ブルータリズムがコンクリートだけの様式ではないことを示します。

作品・資料の出典を見る ↗
作品・資料の記録を読む

作品名(出典表記):Smithdon School(スミスドン校/旧ハンスタントン校)

Alison Smithson、Peter Smithson(アリソン&ピーター・スミッソン) / 1950–1954(建設) / 学校建築

02

ボストン市庁舎

公共建築

大きく張り出すコンクリートの形が、市庁舎の存在を強く示します。一方、建設のために以前の街が取り壊された歴史もあり、建物の評価と都市の変化を一緒に考える例です。

作品・資料の出典を見る ↗
作品・資料の記録を読む

作品名(出典表記):Boston City Hall(ボストン市庁舎)

Kallmann, McKinnell and Knowles(カルマン、マッキンネル&ノウルズ) / 1968(完成。米国国立公園局の記録) / 公共建築

03

バービカン

集合住宅・文化施設・都市計画

住まいと文化施設、歩く道を大きなまとまりとしてつくりました。コンクリートの表面と、ガラス張りの部分の違いにも注目できます。

作品・資料の出典を見る ↗
作品・資料の記録を読む

作品名(出典表記):Barbican(バービカン)

Chamberlin, Powell and Bon(チェンバリン、パウエル&ボン) / 1962–1982(複合施設の建設。芸術センターは1982年開館) / 集合住宅・文化施設・都市計画

ことばの意味
構造(こうぞう)
ものを支える部分や、それらの組み合わせ方。
部材(ぶざい)
建物や家具を組み立てる、一つひとつの材料や部品。
もう少し知る:背景と、つながり

どんな背景で生まれた?

英国のアリソンとピーター・スミッソンは、材料と構造を率直に見せる建築を考えました。

1955年、批評家(ひひょうか。

作品の意味や良さを考え、伝える人)のレイナー・バンハムが、二人の学校建築を論じています。

1960年代には、コンクリートの表面や大きな量感を生かす作品が広がりました。

名前の似たウェブデザインと、建築史上の運動は分けて扱います。

よく見るための手がかり

色

コンクリートの灰色だけでなく、れんが、鉄、ガラスなどの材料の色を見ます。塗装や改修による変化にも注意します。

文字

建築に共通する書体はありません。案内表示の文字と、建物自体の設計を混同しないようにします。

形・素材

柱や梁(はり。横向きに渡して重さを支える部材)、階段、設備が、どう見える位置にあるかを確かめます。

どこに、どう置く?

大きな建物のかたまりと、人が歩く道や集まる広場を一緒に見ましょう。迫力だけでなく、使う人の動きも大切です。

ほかの表現との、つながり

ミッドセンチュリー・モダンと時代が重なりますが、同じ意味ではありません。また、コンクリートが見える建物をすべてブルータリズムとするのも早すぎます。設計者の考えと、当時の資料を合わせて確かめます。

いま、考えてみること

古い建物を残すときには、材料の表情と、使う人の快適さを両方考える必要があります。スミスドン校のように、建築として評価されても、暑さなど使いにくさが指摘された例があります。

調べた資料

  1. 王立英国建築家協会 ↗
  2. ヒストリック・イングランド ↗
  3. 米国国立公園局 ↗
  4. ヒストリック・イングランド ↗
  5. バービカン・センター ↗

英国の初期例と大規模複合施設、米国の公共建築を選びました。世界全体の展開を網羅してはいません。

作品・制作の例3件を紹介しています。実作品画像1点、参照・関連画像0点。画像の収集は継続中です。