ロックのギタリストが、古いサンバの扉を開ける。
Rita Leeの盟友として知られるLucinha Turnbull。その初ソロ作「Aroma」で選ばれた「Burucuntum」は、彼女の自作ではなくSinhôの作品だ。ブラジルのロックと初期サンバが、一人の歌手のアルバムで出会う。
- 発売年
- 1980年
- 国・活動圏
- ブラジル
- 参照盤の発売国
- ブラジル
- ジャンルの手がかり
- MPB / サンバ / ブラジリアン・ポップ
- 参照したレコード
- Aroma — EMI-Odeon / LP
- 制作・録音年
- 未確認
ギターと歌で、時代の中心にいた人
Itaú Culturalの本人出演企画は、Rita Leeと組んだCilibrinas do ÉdenやTutti Frutti、Gilberto Gilの「Refavela」「Refestança」への参加を紹介する。誰かのバックにいたというだけでは捉えきれない、複数の重要な現場をつないだ人だ。その歩みの先に、1980年の初ソロ・アルバム「Aroma」がある。共演者の名前から、本人の選曲へ視線を移すきっかけになる。 [1]
新作群に混ざる、Sinhôの名前
Cravo Albinの音楽事典によると、アルバムの制作はギタリストPerinho Santana。Gilberto Gilが彼女のために書いた表題曲や、Rita Leeとの共作などに加え、「Burucuntum」の作者としてJ. B. da Silva、すなわちSinhôが記される。同時代の作家たちが集まる盤へ、別の世代の歌を招いた選択に注目したい。ロック出身という肩書きが、レパートリーを狭めてはいない。 [2]
古い歌を、古びたものとして聴かない
最初は曲の年代を忘れて、言葉がリズムのどこを跳ねるかを追ってみよう。あとから作者の名前を思い出すと、サンバの歴史が博物館に収まらず、その時々の歌手の声へ戻ってくることがわかる。Elis Reginaの「Silêncio」と続けるなら、別々の経歴を持つブラジルの女性歌手が、先行世代の作者をどう自分の現在へ引き寄せるかを比べられる。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
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出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Itaú Cultural — Lucinha Turnbull no Estúdio IC ↗
本人出演企画。活動歴と1980年初ソロ盤。
- Dicionário Cravo Albin — Lucia Turnbull ↗
Perinho Santana制作、Burucuntum作者Sinhô、アルバムの作家陣。
- Discogs — Aroma ↗
1980年原盤と収録曲。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。