転がる石に、もう一つの花屋が店を開く。
Bob Dylanの「Like a Rolling Stone」を、Phil Flowers and the Flower Shopが1969年にA&Mから発表した。孤立と自由の両方を含むこの曲を、別の歌手とグループが引き受ける。作者の声と強く結びついた歌ほど、誰が歌うかで意味の重心が動くのが面白い。
- 発売年
- 1969年
- 国・活動圏
- アメリカ
- 参照盤の発売国
- アメリカ
- ジャンルの手がかり
- ソウル / ロック・カヴァー
- 参照したレコード
- Like a Rolling Stone / Keep On Sockin’ It Children — A&M / 1122 / 7インチ
- 制作・録音年
- 未確認
表示名はPhil Flowers and the Flower Shop推奨。Flower Shoppe名義の別盤と混同しない。
企画者と制作者の名が大きく踊る
1969年10月11日のCash Boxに載った広告は、曲名と演奏者名に加え、Jerry LoveとBob Feldmanによる構想、Feldmanのプロデュースを明記している。既存の名曲を選ぶこと自体が、ここでは制作の中心に据えられている。レコードの表面には歌手の名前があるが、その背後で、どんな曲をどう売り出すかを考える人々が動いていた。 [1]
七インチの二つの時間
45catには1969年9月のA&M1122として、通常盤とプロモ盤が記録される。プロモ盤には3分54秒と5分49秒の二つの尺がある。長い物語を残すか、放送の流れに合わせるか。ラジオへ曲を届けるための選択が、盤の両面に刻まれた。短縮版を単なる欠落と考える前に、同じ歌の見せ方を変える編集として聴き分けたい。 [2] [3]
誰から誰へ、問いを投げるのか
原曲の有名な問いかけは、歌手が変わると相手との距離まで変わって聞こえる。まず言葉を突きつける調子なのか、同じ境遇を共有する調子なのかを探す。その後はグループ名に注目して、独唱と周囲の演奏の関係を追ってみよう。個人の歌として覚えていたものが合奏の中へ移ると、語り手の背後に別の社会が見える。一つのカヴァーは、その小さな転居の記録だ。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Cash Box — 1969年10月11日 A&M広告 ↗
企画Jerry Love・Bob Feldman、制作Feldmanの一次資料。
- 45cat — Phil Flowers 米国盤一覧 ↗
1969年9月、A&M1122、プロモ二種の尺。
- On A&M Records — 1122 ↗
原盤名義、品番、カップリング確認。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。