# The Next Step II

<!-- ARTICLE_METADATA -->
正規URL: https://djnaoyaman.github.io/cratediggin/tracks/people-under-the-stairs-the-next-step-ii.html

著者: [DJ Naoyaman](https://djnaoyaman.github.io/cratediggin/editor.html)

記事公開日: 2026-10-17

記事更新日: 2026-10-22T16:44:47+09:00（記事データのGit改訂記録）

解説確認日: 2026-10-17

確認継続中: レーベル
<!-- /ARTICLE_METADATA -->

People Under the Stairs / 1998 / Los Angeles

## 自主盤に注いだ、学生ローン。

Thes Oneは2011年のオレゴン大学講演で、初期の自主リリースに学生ローンを投じ、流通業者との取引で3,600ドルを失ったと振り返っている。「The Next Step II」を含む出発期には、自分たちで録音する自由だけでなく、レコードを届ける費用とリスクもあった。これは本人が語る初期リリース全体の経験で、本曲一枚の制作費を示す数字ではない。

参考資料：[The Point of the Rhyme — Thes Oneのオレゴン大学講演](<https://www.putsonline.co.uk/thepointoftherhyme/UOlecture.htm>)

People Under the Stairsの出発点は、大きなクルーを結成する計画ではなく、レコード店で出会った二人のビート制作者だった。Thes Oneは2011年の大学講演で、互いの学校に「向こうにはもっと良いビートを作るやつがいる」と噂されていたDouble Kと顔を合わせ、持っていたカセットを聴かせ合ったと振り返る。競争相手のはずだった相手と、好きな音楽が重なることを発見したのだ。

参考資料：[The Point of the Rhyme — Thes Oneのオレゴン大学講演](<https://www.putsonline.co.uk/thepointoftherhyme/UOlecture.htm>)

「The Next Step II」は、その二人の初期曲であり、同名12インチの表題曲でもある。盤にはヴォーカル曲とGangstramentalが並び、「4 Everybody」や「Time To Rock Our Shit」も同居する。後にアルバム『The Next Step』で一続きになる世界が、ここではDJが面を返し、曲やインストを選ぶ一枚にまとまっている。アルバムの略称ではなく、二人の出発を担った固有の曲名だ。

参考資料：[People Under the Stairs \/ Om — 「The Next Step II」](<https://peopleunderthestairs.bandcamp.com/track/the-next-step-ii-2>) / [CRIB RECORDS — 『The Next Step II』12インチの曲目](<https://www.cribrecords.jp/product/2084>)

Thes Oneは同じ講演で、二人がまず気にしていたのは、自分のラップを目立たせることより音楽そのものだったと語っている。自分たちのビートを自分たちで完成させるために、ラップも引き受ける。その順序を知ると、MCとプロデューサーをきれいに分けないPeople Under the Stairsの姿が見えてくる。この曲は、声もビートも同じ生活の中で育つ、二人だけの制作体制への入口になる。

参考資料：[The Point of the Rhyme — Thes Oneのオレゴン大学講演](<https://www.putsonline.co.uk/thepointoftherhyme/UOlecture.htm>)

## 制作背景

### 表題曲とGangstramental

同名12インチのA面は「The Next Step II」、同曲のGangstramental、「4 Everybody」。B面にも「Time To Rock Our Shit」とそのGangstramentalが収録される。

<!-- SOURCE_REFERENCES -->
参考資料: [CRIB RECORDS — 『The Next Step II』12インチの曲目](https://www.cribrecords.jp/product/2084)
<!-- /SOURCE_REFERENCES -->

### 音楽が先にあった二人組

Thes Oneは2011年の講演で、Double Kとレコード店で出会い、互いのビート・テープを聴いたこと、二人ともラップだけでなく楽曲全体を作ることを重視していたと回想している。

<!-- SOURCE_REFERENCES -->
参考資料: [The Point of the Rhyme — Thes Oneのオレゴン大学講演](https://www.putsonline.co.uk/thepointoftherhyme/UOlecture.htm)
<!-- /SOURCE_REFERENCES -->

## サンプル元



## 出典

- [People Under the Stairs / Om — 「The Next Step II」](https://peopleunderthestairs.bandcamp.com/track/the-next-step-ii-2)
- [CRIB RECORDS — 『The Next Step II』12インチの曲目](https://www.cribrecords.jp/product/2084)
- [Westword — 2000年のThes One／Double K取材](https://www.westword.com/music/up-with-people-5062691/)
- [The Point of the Rhyme — Thes Oneのオレゴン大学講演](https://www.putsonline.co.uk/thepointoftherhyme/UOlecture.htm)
- [The Point of the Rhyme — 2011年オークランド公演後の二人への取材](https://www.putsonline.co.uk/thepointoftherhyme/oaklandinterview.htm)

## 音源だけでなく、パッケージも自分たちの手で

2011年のオークランド公演後のインタビューで、Thes Oneは初期の『The Next Step』を居間で手作業で組み立てていた頃を思い出している。Double Kだけでなく、二人のパートナーもそこにいたという。自主制作という言葉を音作りの自由だけで捉えると、録音を実際の商品にして人へ渡す、こうした身近な労働が抜け落ちてしまう。

2000年のWestword取材で語られるOmとの契約も、その延長にある。最初はコンピレーションへの一曲提供の話だったが、音楽とアートワークを二人で決め、完成したものをレーベルが発売する提案へ進んだ。自宅で作る親密さと広い流通は、必ずしも対立するものではない。「The Next Step II」のような初期シングルから追うと、二人が何を外へ任せ、何を手元に残したのかまで見えてくる。

参考資料: [The Point of the Rhyme — 2011年オークランド公演後の二人への取材](<https://www.putsonline.co.uk/thepointoftherhyme/oaklandinterview.htm>)

## インストを添える意味と、レコードがレコードになる循環

Thes Oneはオレゴン大学の講演で、レコードを探し、サンプラーに取り込み、録音とマスタリングを経て、またレコードとしてプレスされる循環を説明している。新しく作った盤がさらにDJにスクラッチされることも、その連鎖の一部だ。古い音源を引用して終わるのでなく、自分の作品も次の誰かが使う素材になるという見方である。

「The Next Step II」の12インチで、ヴォーカルの隣にGangstramentalが置かれる構成は、その循環に重ねて考えられる。完成したラップを聴く入口と、ビートを取り出して使う入口を、一枚の盤が同時に持っているからだ。これは個々のサンプルの出所を当てる話とは違う。レコードを集める人、曲を作る人、マイクを持つ人、現場でかける人が、二人の中で別々に分かれていなかったことを示す形として読める。

参考資料: [The Point of the Rhyme — Thes Oneのオレゴン大学講演](<https://www.putsonline.co.uk/thepointoftherhyme/UOlecture.htm>)
