# Can't Hold On

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正規URL: https://djnaoyaman.github.io/cratediggin/tracks/med-cant-hold-on.html

著者: [DJ Naoyaman](https://djnaoyaman.github.io/cratediggin/editor.html)

記事公開日: 2026-10-18

記事更新日: 2026-10-22T16:57:57+09:00（記事データのGit改訂記録）

解説確認日: 2026-10-18
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MED / 2005 / West Coast

## 回想の曲にも、三つの盤上の姿がある。

「Can’t Hold On」はMEDのデビュー・アルバム『Push Comes To Shove』に収められた曲だ。アルバム名が前進する力を思わせる一方、Stones Throwが掲載した発売時のレビューは、本曲と「Special」を感傷や回想の側にある曲として捉えている。盤の勢いを止める余白が、MEDの語り手としての幅を見せる。

参考資料：[MED — Can’t Hold On 正規音源](<https://www.youtube.com/watch?v=Rw3mFq9XjMk>) / [Stones Throw — Push Comes To Shove](<https://www.stonesthrow.com/store/push-comes-to-shove/>) / [Stones Throw掲載の発売時レビュー](<https://www.stonesthrow.com/news/push-comes-to-shove-news/>)

その内省を、後から加えた別の人格と考える必要はない。2002年のインタビューでMEDは、自分のスタイルをストリートでの経験に根ざすものとし、聴き手に何かを学んでもらうこととMCとしての技量を示すことの両方を挙げていた。技巧を誇る曲と、経験を振り返る曲は、その説明の中では対立しない。

参考資料：[MED interview\, 2002](<https://www.stonesthrow.com/news/med-interview/>)

レコードとしての入口も一つではなかった。「Can’t Hold On」は「Push」と組み合わされた12インチにも収録され、ストリート版、ラジオ版、インストゥルメンタルが用意された。アルバムの中で回想に向かう曲が、別の面ではDJが選び、声とビートをそれぞれ扱えるレコードでもあった。作品を通して聴く時間と、一曲を現場へ持ち出す時間がここで交わる。

参考資料：[Stones Throw — Push 12\-inch](<https://www.stonesthrow.com/store/push/>)

Stones Throwは、STH2109を無地スリーヴの12インチとして記録している。「Can’t Hold On」には声入り、ラジオ用、インストの三版がある。曲名だけでなく版名にも目を向けると、同じ曲を別の用途へ開く盤の作りが見えてくる。

参考資料：[Stones Throw — Push 12\-inch](<https://www.stonesthrow.com/store/push/>)

## 制作背景

### アルバムの制作陣

デビュー盤全体にはMadlib、Oh No、J Dilla、Just Blazeが参加している。

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参考資料: [Stones Throw — Push Comes To Shove](https://www.stonesthrow.com/store/push-comes-to-shove/)
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### 曲別のプロデュース

CD裏ジャケットの制作クレジットでは、「Can’t Hold On」に当たる4曲目はMadlibの担当曲に含まれる。

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参考資料: [MED — Push Comes to Shove CD裏ジャケット（Cover Art Archive）](https://musicbrainz.org/release/841e5ed5-2f13-4aac-8562-4288f559defb/cover-art)
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## サンプル元



## 出典

- [MED — Can’t Hold On 正規音源](https://www.youtube.com/watch?v=Rw3mFq9XjMk)
- [Stones Throw — Push Comes To Shove](https://www.stonesthrow.com/store/push-comes-to-shove/)
- [Stones Throw — Push 12-inch](https://www.stonesthrow.com/store/push/)
- [Stones Throw掲載の発売時レビュー](https://www.stonesthrow.com/news/push-comes-to-shove-news/)
- [MED interview, 2002](https://www.stonesthrow.com/news/med-interview/)
- [MED — Push Comes to Shove CD裏ジャケット（Cover Art Archive）](https://musicbrainz.org/release/841e5ed5-2f13-4aac-8562-4288f559defb/cover-art)

## 持ち歩いていたBDPの一枚

MEDは2002年の取材で、好きなアルバムとしてBoogie Down Productionsの『By All Means Necessary』を挙げ、多くの思い出があり、旅にも持っていくと話していた。一枚のレコードが、移動する日々にも付き添う存在だった。

この証言は「Can’t Hold On」がBDPを引用したという意味ではない。むしろ、過去の音楽と自分の記憶を結びつける聴き手としてのMEDが見える。彼の回想的な曲を、技量だけでなく、経験と音楽の関係から聴くための手がかりになる。

参考資料: [MED interview\, 2002](<https://www.stonesthrow.com/news/med-interview/>)

## DJ Romesと持ち運ぶライブの単位

同じ取材でMEDは、今後のアルバムやツアーについて話し、活動の初期にはDJ Romesと組む予定を語っている。ソロ名義で作品を送り出す構想の中にも、Lootpack周辺で培われた人のつながりがあった。

これはその後の全公演の編成を確認する証言ではない。それでも、発売前に思い描いていたMCとDJの組み合わせへ目を向けると、ソロ・デビューを共同体からの離脱ではなく、そのつながりを携えて活動範囲を広げる計画として捉えられる。

参考資料: [MED interview\, 2002](<https://www.stonesthrow.com/news/med-interview/>)
