# Cash Money

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正規URL: https://djnaoyaman.github.io/cratediggin/tracks/homeliss-derilex-cash-money.html

著者: [DJ Naoyaman](https://djnaoyaman.github.io/cratediggin/editor.html)

記事更新日: 2026-10-22T16:38:41+09:00（記事データのGit改訂記録）
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Homeliss Derilex / 1996 / Bay Area

## G-Luvが「建築家」を名乗って作った一枚

1996年の「Cash Money」は、Stones Throwが二枚目の12インチとして送り出したHomeliss Derilexの曲だ。声を担う50 Grandと、ビートを作るThe Architect。後年のレーベルの広がりを知っている耳にも、まずこの二人の組み合わせを届ける一枚として置きたい。同じ盤には「Operations」も収められ、ラップと制作の両面からグループを紹介する場になっている。

参考資料：[Stones Throw — Cash Money 12\-inch](<https://www.stonesthrow.com/store/cash-money-12/>) / [The Architect本人の回想 — HipHop\-TheGoldenEra（2020）](<https://hiphop-thegoldenera.blogspot.com/2020/02/homeliss-derilex-fraudulent-2-2020.html>)

彼らとPeanut Butter Wolfのつながりは、レーベルの創設以前にさかのぼる。Stones Throwによる初期音源集『Fraudulent』の解説には、1990年代初め、Homeliss Derilex、Wolf、Charizmaが同じ人物のマネージメントを受けていたとある。「Cash Money」は新しいレーベルで突然発見された新人の物語よりも、既にあった地域の関係がレコードへ結びついた一場面として見えてくる。

参考資料：[Stones Throw — Fraudulentと初期の共通マネージメント](<https://www.stonesthrow.com/store/fraudulent/>)

Wolfは後年のKQEDの取材で、Homeliss DerilexにはGang Starrの影響を感じていたと振り返っている。西海岸のグループでありながら、耳の向かう先は地理だけで区切れない。さらにStones Throwは「Cash Money」がJ Dillaにサンプリングされたことも記している。東の音楽から刺激を受けたと評された二人の録音が、今度は別の作り手の素材になる。この往復も、一枚の独立系シングルが持つ広がりだ。

参考資料：[Stones Throw — Cash Money 12\-inch](<https://www.stonesthrow.com/store/cash-money-12/>) / [KQED — Peanut Butter WolfによるSan Joseシーンの回想](<https://www.kqed.org/arts/13939767/peanut-butter-wolf-san-jose-hip-hop-1980s-1990s>)

この盤の制作者名にも転機がある。The Architectは2020年に掲載された本人の回想で、以前はG-Luvを名乗り、Coolioとの仕事を経てベイエリアへ戻ったあと、自分の役割を音楽の土台を築くことだと考えてThe Architectという名を選んだと説明している。同じ記事は「Cash Money / Operations」を、その名義で制作した1996年の盤として挙げる。名前だけが変わった人物を二人のプロデューサーと数えずに追うと、レーベル初期の一枚に、その前から続いていた作り手の歩みが見える。

参考資料：[The Architect本人の回想 — HipHop\-TheGoldenEra（2020）](<https://hiphop-thegoldenera.blogspot.com/2020/02/homeliss-derilex-fraudulent-2-2020.html>)

## 制作背景

### 原盤

Stones Throwの12インチSTH2003はCash MoneyとOperationsを収録し、それぞれのインストゥルメンタルも収める。

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参考資料: [Stones Throw — Cash Money 12-inch](https://www.stonesthrow.com/store/cash-money-12/) / [公式配信トラックリスト](https://open.spotify.com/track/7mzCoQdVsHcDbMUihhhBNK)
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### 制作

レーベルが50 Grandの声とThe Architectのビートを紹介。2001年インタビュー掲載ディスコグラフィーも1996年盤を記録する。

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参考資料: [Stones Throw — Cash Money 12-inch](https://www.stonesthrow.com/store/cash-money-12/) / [The Architect — 2001年インタビュー転載](https://www.hugi.is/hiphop/greinar/33539/architect-vidtal-05-2001/)
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### 2026年への接続

The Architectは2026年、Stones ThrowのヴァイナルだけをサンプルにしたThe Greatest Story Never Toldを発表。初期の制作活動から30年後の別作品。

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参考資料: [Stones Throw — 2026年The Architect新作](https://www.stonesthrow.com/news/the-architect-the-greatest-story-never-told/)
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## サンプル元



## 出典

- [Stones Throw — Cash Money 12-inch](https://www.stonesthrow.com/store/cash-money-12/)
- [The Architect — 2001年インタビュー転載](https://www.hugi.is/hiphop/greinar/33539/architect-vidtal-05-2001/)
- [WFMU — 2019年2月22日放送リスト](https://wfmu.org/playlists/shows/84367)
- [Stones Throw — 2026年The Architect新作](https://www.stonesthrow.com/news/the-architect-the-greatest-story-never-told/)
- [公式配信トラックリスト](https://open.spotify.com/track/7mzCoQdVsHcDbMUihhhBNK)
- [Stones Throw — Fraudulentと初期の共通マネージメント](https://www.stonesthrow.com/store/fraudulent/)
- [KQED — Peanut Butter WolfによるSan Joseシーンの回想](https://www.kqed.org/arts/13939767/peanut-butter-wolf-san-jose-hip-hop-1980s-1990s)
- [The Architect本人の回想 — HipHop-TheGoldenEra（2020）](https://hiphop-thegoldenera.blogspot.com/2020/02/homeliss-derilex-fraudulent-2-2020.html)

## レコードをつなぐDJから、断片を組み直す制作者へ

2001年のインタビューでThe Architectは、DJだった父から中学時代に古いターンテーブルを譲られ、高校ではハウスパーティーで回していたと語っている。転機は、聴いていたヒップホップのビートがどう組まれているのかを知りたくなったこと。最初のサンプラーはEPSで、制作に取り組み始めると、そちらへ関心が集中したという。完成したレコードを扱う経験から、レコードの内側を作る仕事へ進んだ。

同じ取材で説明した制作観は、盤から複数の音を探し、細かく切り、できれば自分のメロディーを弾くというものだった。好んだ制作者にはBomb Squad、DJ Premier、Pete Rockらを挙げている。「Cash Money」の個別の工程を明かした発言ではないが、The Architectがサンプリングをどう考えていたかは伝わる。引用する音を見つけることに加え、切った後に何を組み立てるかを重視する作り手だった。

参考資料: [The Architect — 2001年インタビュー転載](<https://www.hugi.is/hiphop/greinar/33539/architect-vidtal-05-2001/>)

## 自分が始まりを支えたレーベルを、今度は素材にする

2026年の『The Greatest Story Never Told』でThe Architectは、Stones Throwのヴァイナル・カタログだけを素材にしたインストゥルメンタル集を制作した。Peanut Butter Wolfが監修とキュレーションを担当し、Sudan Archives、Mild High Club、Los Retros、John Carroll Kirbyらの録音が使われている。初期の12インチを作った人物が、三十年かけて広がった同じレーベルの音を選び直す企画だ。

「Cash Money」と並べると、カタログに自分の音を加える側から、蓄積された音を取り出して再構成する側への移動が見えてくる。新作にはWolfやサンプルされたアーティストが登場する短編ドキュメンタリーも伴った。長い歴史を過去の名盤の一覧に閉じ込めず、いま誰が誰の音に手を伸ばすのかという関係で示す。その仕事にも、創設期から続くThe Architectの位置が表れている。

参考資料: [Stones Throw — 2026年The Architect新作](<https://www.stonesthrow.com/news/the-architect-the-greatest-story-never-told/>)
